GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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不夜城

 セルバンテスがラスベガスにカジノを開いたというので、招待された幽鬼はさまざまなカジノの中でもいちばん豪奢なカジノへやってきていた。
「俺のいる場所ではないな」
 珍しくタキシードに身を包んだ幽鬼は、リムジンから降りるなり出迎えたセルバンテスに言った。
「実は君に頼みたいことがあってね…詳しいことは中で話そう」
 カジノの横にはホテルが併設されており、VIPしか泊まれないようになっている。
 そもそもセルバンテスのカジノ自体、チップの設定からして高額でよほどの金持ちでなければ遊べもしない場所だった。
 カジノの入っているビルはホテルよりやや高く作られており、セルバンテスが泊り客に見下ろされたりしないようになっていた。
 その最上階にオーナー室として設けられた部屋、幽鬼はそこにいったん落ち着いた。
「セキュリティとしては150台の監視カメラで逐一、客の行動を捉えているんだ。破産して自殺なんかされても困るし、イカサマをされても困る」
 差し出されたマティーニを断り、幽鬼は先を促す。
「それで?俺になにをさせようというんだ。まさかディーラーの真似事などできんぞ」
「もちろん君にそんなことはさせないよ」
 部屋の壁につけられたモニターにひとりの男が映る。
「この男なんだがね…数日前からカジノに入り浸っているんだが、カードゲームで負けがないんだよ。いや、少額の負けくらいはするんだがほとんど連戦連勝でディーラーを破産させている」
「ふ…ん」
 セルバンテスは幽鬼の前に札束を積んだ。
「客の振りをしてこの男に近づき、テレパスじゃないか調べて欲しいんだよ」
「なぜテレパスだと?」
「器械任せのルーレットやスロットはやらないんだ。もっぱら勝負するのはディーラーの心が読めれば勝てるゲームばかり」
「なるほど」
「報酬らしい報酬は出せないが、その金は好きに使ってもらってかまわないよ。結果が出たら…君のお願いをなんでも聞こう」


 幽鬼はカジノへ下り、持っていた札を全部チップに交換した。
 このカジノには組織の息がかかっていて、そういう能力者がやってきて不利益を被るのは得策ではないと指示があったのだろう。
「こういうのは俺よりも衝撃のほうが適役なんだがな…」
 そんなことをつぶやいて、私服警備員やウェイターに扮したエージェントに教えられ、当の男を確認する。
 少しスロットやルーレットで遊び、どれもうまくいかないといった顔で、ブラックジャックの席に座った。
 隣を見れば件の男が、ニヤニヤ笑いを浮かべながら勝ち取ったチップをかき集めている。
 幽鬼は男のほうをちらとだけながめ、少しだけ男の心をうかがった。
…少なくとも国警の息がかかっているというわけではないようだ。
 しかし能力者であることは間違いない。
 本人はそれに気づいているのかいないのか、今は単に「勘」で片づけているのかもしれないが、この能力を自覚し始めたら敵になるかもしれない。
 幽鬼はこの台も適当に負けて離れた。
 エージェントのひとりを呼んで男のことを告げようと思ったとき、男が後ろをついてきたのに気づいた。
(む、俺のことを勘付いたか?)
「やあ、ずいぶん負けたみたいだね」
 男は親しげに話しかけ、幽鬼の肩に手を回してくる。
「あ、ああ…」
「どこに泊まっているんだい?もしよければ…僕の部屋へこないか?」
 どうやらこの男、そちらの趣味もあるようで、負けた幽鬼に金をちらつかせて誘っているらしい。
 幽鬼が動揺しているあいだに、セルバンテスが監視していたのだろう、素早くエージェントがやってきて幽鬼を別室へと連れていった。
 再びセルバンテスの部屋に落ち着き、男のことを話す。
「ああ、もう処理したよ」
 どうやら幽鬼と前後して男もカジノの外へ連れ出されたようだ。
 もっとも、そこからの行先はずいぶん違ったみたいだが。
 セルバンテスが忌々しそうにモニターのスイッチを切ったのは、あの男がテレパスを使って荒稼ぎしていたという理由だけでなく、幽鬼を誘ってきたというものもあるらしい。
「さて、幽鬼くんには謝礼をしないとね。なにが望みかな?」
 慣れないタキシードややりつけない賭け事に疲れが出てくる。
「…熱い風呂と、柔らかいベッド、かな」
「どうぞ。どちらも隣の部屋に用意されているよ」
 幽鬼は隣へと続くドアを見た。
 この部屋はセルバンテスの部屋で、当然隣もセルバンテスの部屋ということになる。
 そうするとその風呂とベッドは…。

 ここは不夜城。
 当然、幽鬼も眠らせてもらえそうにはない。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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