GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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樊瑞の一日

「失礼します」
 孔明の部屋に足を踏み入れたエージェントは、室内に漂う冷ややかな空気に一瞬戸惑う。
「先日のご命令の報告にまいりました」
「けっこう」
 孔明は小さくうなずいて羽扇を軽く振った。
「樊瑞さまは行動範囲がお広いので、追跡に何人か割いてしまいましたが…」
「かまいませんよ。それで把握できるなら」
 意外にも寛容な孔明に安堵し、エージェントは持っていたファイルを開いた。
「夜明け前に起床され、裏山で身体の鍛錬と仙術の訓練を。お傍付きの話ではこれといった任務がなく、事務作業に徹してばかりいると身体が鈍るので、とのことでした。朝食をサニーさまと一緒に取られてからは、執務室に篭られてほかの十傑の方々からの報告書や定期連絡などの処理を…お忙しくなさっておいでです」
「当たり前でしょう」
 感心したように話すエージェントを、孔明がぴしゃりとたしなめる。
「あの方は十傑集リーダーなのですよ。ほかの方のように暢気にされていては困ります。わき目もふらずに…」
「いえ、そこまでではありませんでした」
 エージェントは首をかしげながら、ファイルを何ページかめくった。
「報告書を読み終えるたびに、机の上に用意されていた箱から取り出して口に入れていらっしゃったと」
 飴?チョコレート?
 確かに頭脳労働の際には糖分は取ったほうがよいが、樊瑞は甘いものが苦手だったはずだと孔明は怪訝そうな顔になる。
「ああ、こちらにありました」
 どうやら幾人かのエージェントに樊瑞の行動を調べさせたせいで、報告までがうまくまとまっていなかったらしい。
「えーと…タブレットを召し上がっていたとか」
「サプリメントですか?」
「いえ…サプリ…なんでしょうか…漢方薬の錠剤で、胃薬らしい、かと」
 一癖も二癖もある十傑からに報告に、胃の痛む思いは孔明にもよくわかる。



「休憩を取られて、カワラザキさま十常寺さまとお茶を。そのあいだもひっきりなしに指示を仰ぐ連絡が入ります」
「当然です」
 その時間は自分もいちばん忙しい時間で、ゆっくりお茶を飲んでいるなんて許されるはずがない。
「昼食にはアルベルトさまセルバンテスさまがご一緒されました。その際、アルベルトさまとセルバンテスさまはワインを楽しまれましたが、樊瑞さまは老酒を召し上がっておいででした」
「あの方のことですから、それくらいの酒では酔いますまい」
「はい、ご昼食後も再び事務処理に勤しんでいらっしゃいました。途中、腰が凝ったとのことでジムへいかれ、少し汗を流されました。シャワーを浴びてからサニーさまと午後のお茶を…ご夕食はサニーさまとカワラザキさま十常寺さまとご一緒でした」
 孔明の目が細められる。
「その夕食時の会話は記録していますか?」
「いいえ」
 エージェントも厳しい表情になった。
「樊瑞さまは我々を部屋から出されて食事をなさっておいででしたので」
「なお居座り続ければ、私からの差し金とわかってしまっていたでしょうね」
 どうせその会食の場で、孔明に対する意見が出たのは間違いないだろう。
「フ…あの方も、薬を飲んだり酒を飲んだり…」
 そう言いかけて孔明は目を見開いた。
「ちょ、ちょっと待ちなさい。樊瑞殿は一日にどれくらいの量の薬や酒を飲んでおられるのですか」
「そうですね…」
 エージェントは報告ファイルの余白に計算式を書いていく。
「おそらく、これくらいかと」
 その数字に孔明はため息をついた。
「…よく肝臓が持つものだ…」
「鉄の胃ならぬ、鉄の肝臓ですね」
「そんなことを感心せんでよろしい」
 仕事を減らせば樊瑞の薬は減るかもしれないが、それでは自分の仕事と胃薬の量が増えるわけで…。
 結局、孔明も樊瑞と同じ胃薬を愛用しているのだった。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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