GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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十常寺の一日

「失礼します」
 ファイルを携えたエージェントが入ってきたとき、ヒィッツカラルドは8番ボールをポケットに落としたところだった。
「ご苦労だった」
 キューにチョークを塗りつけながらヒィッツカラルドが言う。
「ご命令どおり、十常寺さまの昨日の行動を調べてまいりました」
 今日は今までに何人かのエージェントが、任務などに関する報告にやってきたが、この報告こそが今日ヒィッツカラルドがいちばん興味あるものだった。
「で、どうだった?」
 ヒィッツカラルドは期待に満ちた目でエージェントを見つめる。
「はあ…大変申し上げにくいのですが、その…ごくごく普通の生活をされていらっしゃいました」
「ほう?」
「朝は日の出とともに起床され、部屋中に香を焚いてなにやらマジナイをされます」
「マジナイ?」
 そういう習慣をよく知らないヒィッツカラルドに、エージェントはどう説明したものか少し考えた。
「ええと…呪術の一種とでも申し上げればよろしいでしょうか」
「なるほど」
「ご自分が仕えた皇帝とBFのためのマジナイだそうです」
「殊勝なことだな」
 エージェントはファイルのページをめくった。
「午前中は執務室でそのまま事務を、昼食はカワラザキさまとご一緒に、午後からは残務処理と…普通の十傑の方々とお変わりありません」
 突然ヒィッツカラルドが指を鳴らし、エージェントの後ろにあった花瓶が真っ二つに割れて派手な音を立てた。



 なにか気に障ったことを言ったのだろうかとエージェントは恐縮する。
「一日、行動を探っていて写真の一枚もないのか」
「しゃ、写真でございますか?」
 エージェントはすっかり萎縮し、苛立っているヒィッツカラルドにあわてた。
「こ、こちらでしたら」
 渡されたのはいつも会議に出てくる十常寺のもの。
 ヒィッツカラルドは指でその写真を真っ二つにした。
「そうじゃない。素顔の写真のほう、だ」
「し、しかし、あれは…」
「持っているんだな」
 ヒィッツカラルドににらみつけられ、エージェントはファイルの中に隠されていた写真を取り出した。
「お願いでございます。どうか他人の手にだけは…」
「わかっている」
 ひったくるように写真を取り上げたヒィッツカラルドは、写っている人物を見て感嘆の声を上げた。
「ほう!噂に違わぬ美人だな」
「あの…確かにそれは素顔でいらっしゃいますが、十常寺さまなのですよ」
「だから、なんだ」
「いえ、あの…はい」
 ヒィッツカラルドはその写真を持ったままエージェントに詰め寄った。
「それで、いちばん肝心なことだ」
「はい」
「十常寺は…女性なのか男性なのか」
「ええっ!」
 エージェントは戸惑う。
「いえ、あの方は…宦官と申しまして…」
「男性であって男性ではないということか」
「まあ…そういうことに…なるかと」
 ヒィッツカラルドが小さく口笛を吹いた。
「なら、これだけの美人、口説いてみるのも悪くないな」
「えええっ!」
 ビリヤードのキューを投げ出し、意気揚々と十常寺の下へ向かうヒィッツカラルドを止められず、エージェントはその場に崩折れた。
「だ、だから、気が進まなかったのに…」

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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