GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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アルベルトの一日

「失礼しま…」
 ドアをノックしようとしたエージェントの動きが一瞬止まった。
 この部屋の持ち主には「重要なる時間」があって、それを割かれることをひどく嫌うからだ。
「よろしいでしょうか」
 拒絶の言葉がひとつあれば、決して入ることは許されない。
「可」
 その言葉に安心して室内へ入ると、意外にも十常寺はその「重要なる時間」の真っ最中だった。
「こ、これは失礼いたしました」
 あわてて出ていこうとするエージェントを、十常寺は寝椅子に横たわったまま止めた。
「私がいいと言ったんだから、かまわない」
「は…」
 恐縮しながらエージェントが顔を上げれば、仰向けの十常寺の顔にはなにやら黒いものがべっとりとついている。
「十常寺さま、そのお顔は…」
「泥パック。あまりしゃべらせないこと」
「はっ、申し訳ございません」
「報告して」
 重要なる時間とは、十常寺が素顔に戻りその美貌(?)を保つためのメニューをこなす時間。
 にもかかわらず、その重要なる時間を割かれてもかまわないという理由は、エージェントの手にあるファイルだった。
「ご命令どおり、衝撃のアルベルトさまの一日を調べてまいりました」
「彼はなにをしていた?私は過去に皇帝の下に仕えていた…貴族の生活には興味がある」
「はい。ですが、アルベルトさまの生活は十常寺さまが思っていらっしゃるものとは少々…」
「かまわない」



 エージェントは小さく頭を下げファイルを開いた。
「起床は午前8時。すぐに朝食をとり、イワン殿とミーティングを行います」
「真面目だね」
「それから…」
「それから?」
「国警北京支部へ赴き、九大天王の戴宗と交戦。休憩を挟んで交戦」
 それまで目を閉じて聞いていた十常寺がいきなり目を見開き、素っ頓狂な声で笑い出した。
「それでっ、それで勝負はついたの?」
「いえ…逃げられたようです」
 その光景を想像して、十常寺がまた笑う。
「どっ、ドジとしか言いようがないわっ!」
 十常寺の感情が昂ぶると女性じみた言葉遣いになるのを知っているエージェントは、たいして動じもせず十常寺の笑いが収まるのを待った。
「パック中だっていうのに、あまり笑わせないで」
「申し訳ございません」
 ようやく笑うのをやめ、再び十常寺が目を閉じたのを見てエージェントが続ける。
「昼食はセルバンテスさまとともに、それから…」
「それから?」
「…また戴宗を探しにいかれました」
「きゃはははは!シワが、シワが増えるっ!」
 それも決着がつかなかったとわかると、十常寺はさらに笑い、これ以上のパックは意味がないと思ったのか、エージェントの報告をいったんやめさせて洗顔にいった。
「まさか一日中、国警の男を追いかけてたわけでもないでしょう」
「はい。夕食はイワン殿と一緒に、その後は自室にこもって、その…」
 エージェントは報告内容を見て一瞬躊躇したが、天才悪魔と呼ばれる十常寺ににらまれて口を開いた。
「…奥方とサニーさまの写真に語りかけていらっしゃいました」
「きゃははっははは!笑いジワがっ、笑いジワが増えるっ!」
 涙を流して笑い転げる十常寺を前に、エージェントはファイルを閉じた。
「以上です」
「あー、おかしかったあ。でも私のシワを増やした罰として、そのファイルは孔明と樊瑞にも渡しておきなさい。私情を交えた交戦はよろしくないからね」
「はっ」
 一礼して部屋を出たエージェントは、改めて十常寺の天才悪魔という呼び名がしっくりくると思うのだった。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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