GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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残月の一日

「失礼いたします、アルベルトさま」
 アルベルトの執務室に、ファイルを持ったイワンが入ってきた。
 アルベルトは安楽椅子に腰かけたまま、ねぎらいの言葉もかけない。
 そんなことに慣れてしまっているイワンは、恭しく頭をひとつ下げてからためらいがちに口を開いた。
「ご命令どおり、残月の生活を調べてまいりましたが…なぜ、あのような若輩者を…」
「イワン、貴様はわしの命令に従っていれば、それでいいのだ。余計な疑問は抱くな」
 アルベルトの命令が、自分にとって絶対であるイワンはそれ以上言葉を続けなかった。
「報告しろ」
「はい」
 イワンは先ほどよりさらに緊張した表情でファイルを読み上げた。
「早朝起床するとともに海岸へいき、着衣のままで沖の小島まで遠泳。戻ってから、シリアルとトーストと紅茶というオーソドックスな朝食をとります。それから執務をこなし…」
 ありきたりな日常に、アルベルトは興味なさそうな表情で葉巻の煙を吐き出した。
「昼食はサニーさまが持ってこられたお弁当を…」
 イワンがそう報告した瞬間、アルベルトの眉がぴくりと動いた。
「なん…だと?」
「朝食後は…」
「待て、イワン。先ほどのことを説明しろ」
「は?」
 アルベルトは椅子から身を乗り出し、イワンに噛みつかんばかりの勢いで尋ねる。
「やつの昼食に関する部分だ!」
「は、はあ…。サニーさまのお弁当を…」
「サニーの弁当だと!」
 アルベルトが立ち上がった。
「そうか!やはりそうか!ワシが貴様にやつのことを調べるように命じたのはそれだ!サニーが最近、やつに憧れて接近しているなどという噂は本当か!」
「は、はあ…」
 イライラと葉巻を吹かすアルベルトをなだめるようにイワンは笑顔を浮かべた。
「確かに…フェミニストな部分があり、ミステリアス…恋愛小説に出てくるようなタイプですから、恋愛小説に憧れるサニーさまなら興味をもたれるでしょう」



 しかし、それはアルベルトにとって逆効果だった。
「弁当の中身はなんだ」
「…昨日はスパニッシュオムレツとシーザーサラダだったようです」
「昨日だと!」
 勢い余って衝撃波が出たらしく、葉巻が大きく燃え上がった。
「さ、サニーは毎日やつに弁当を作っているのか!」
「そ、そのようです…」
 消し炭になってしまった葉巻を捨て、アルベルトは新しい葉巻に火をつけた。
「…それから、午後は自室で蔵書の整理など…サニーさまが本を返しにいらっしゃいました」
「ぬううう…本などで手なずけられおって…!」
 ファイルには、ときおり残月とサニーが夕食を一緒にするという内容が書かれていたが、アルベルトのこめかみにはすでに青筋がいくつも浮いているのでイワンは飛ばすことにした。
「しかし、サニーさまの知識は本から得られているものが多いですから、やつとの付き合いも仕方がないかと…」
「サニーはまだ子供だ!やつは…危険な存在だ!」
「お考えすぎでは」
「すべての可能性を考えねばならん。イワン、今後もやつを見張っておけ。それからサニーをあまりやつに近づけさせるな」
 入ってきたときと同じように恭しく一礼し、イワンは執務室を出た。
 ドアをしっかりと閉めてからため息をひとつついて、頭を振る。
「アルベルトさまはわかっていらっしゃらない…妨害されればされるほど、恋というのは燃え上がるものなのに…」
 そうつぶやいたイワンの手には「ハーレクイン・ロマンス」があった。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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