GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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リューココリネ:温かい心(樊瑞)

 孔明からの呼び出しを受けて、本部の大回廊を歩いていた樊瑞の向かいから、幼いサニーが走ってくるのが見えた。
 サニーは泣き出しそうな顔をして樊瑞のほうに駆けてくると、そのままマントの中に飛び込んで樊瑞の背中に隠れた。
 ほどなく難しい顔をして走ってきたのは孔明。
「サニー殿、いたずらにも程がありますぞ!」
 サニーは樊瑞の背中にしがみついたまま返事もしない。
「孔明、どうしたのだ、お主らしくもない…サニーを相手に声を荒げるなど大人げなかろう」
「いいえ、そもそも樊瑞殿が甘いから、このようないたずらをなさるのです」
 孔明が樊瑞の目の前に突き出したのは、真っ赤なクレヨンで紙面いっぱいに落書された指令書。
 赤い文字の間から、それが樊瑞に当てたものだとかろうじてわかった。
「きちんと叱っておかねば、後々のこともございますぞ!」
 孔明が声を上げるたびに樊瑞のスーツをつかんでいるサニーの手に力が入る。
「まあまあ。サニーとて理由もなしにこのようないたずらをするはずなかろう」
 そう言って優しくサニーのほうへ手を回すと、ようやくサニーは顔をのぞかせた。
「だ、だって…それがあると、おじさまお仕事にいっちゃうもん…おじさまのお仕事は危なくて…おじさまが怪我したらいやだから…」
 終わりのほうは涙声になっている。
 その言葉に孔明も樊瑞も呆気に取られ、互いの顔を見合わせた。
 次に孔明は気まずそうに羽扇で口元を隠し、樊瑞は落書だらけの指令書を手にしてわざと明るい声を出した。
「ほほう、せっかくサニーが心配してくれたが、ちっとも危なくない仕事だな」
 実際その指令書は、新しい支部の建設について樊瑞に視察を依頼するものだった。
「ほん…とに?」
 サニーはおずおずと樊瑞を見上げる。


「ああ、本当だとも。そうだ、それならサニーも一緒にいくか。そうすればワシの仕事は決して危ないものではないとわかるだろう」
「いいの?」
「ああ」
 そう言って樊瑞はサニーを抱き上げ、文句を言おうとする孔明を残し、指令書を持って専用機へ向かった。
「さようでございましたか」
 一足先に現地入りしていた樊瑞のアシスタントが、その話を聞き目を細めた。
「サニーさまは温かい心をお持ちですから、いつでも樊瑞さまがご心配なのでしょう」
「ふふ、こんな幼子に身を案じられるとはな」
「そして、ご心配疲れなさって、ですか?」
 現地をひと通り見学したサニーは、確かに樊瑞の言葉が嘘でないとわかると眠ってしまったのだった。
「眠ってくれてありがたい。よもやこの子の前で人を屠り、街を破壊する話などしたくはないからな」
「さようございますな」
 樊瑞はサニーに毛布をかけてやり、別室での打ち合わせに赴いた。

 孔明に呼び出された樊瑞が執務室に赴くと、そこには大人のサニーが指令書を持って待っていた。
「樊瑞さま、こちらをよろしくとのことです」
 その指令書を一瞥した樊瑞は、その内容がなかなか難しいことを一瞬で把握する。
「さてさて、うまくいけばよいのだが」
 小さな息とともにそうこぼせば、サニーは立ち上がって樊瑞の頬に唇を寄せた。
「樊瑞さまですもの、心配なんてしておりませんわ」
「買いかぶってくれることだな」
「では、おまじないでも」
 サニーは樊瑞の手から指令書を取り、自分の唇に押し当てて真っ赤なキスマークを残した。
「いってらっしゃいませ」
 執務室の外には、あの古参のアシスタントが樊瑞を待っている。
 赤いキスマークの指令書を見た彼は、小さく笑って言った。
「サニーさまは、やはり温かい心をお持ちでいらっしゃる」
 それを聞いた樊瑞は苦笑するしかなかった。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
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