GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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孔明の一日

「失礼します」
 カワラザキと幽鬼が午後のお茶を楽しんでいるところにエージェントが入ってきた。
 エージェントは幽鬼の姿を見て少し躊躇したようだったが、カワラザキに促されて持ってきたファイルを手にした。
「カワラザキさまのご命令で、孔明さまの日常の過ごされ方を調べてまいりました」
「ご苦労じゃった。して、孔明には気取られておらんか?」
 その問いにエージェントは苦笑混じりに答える。
「私たちは、みな同じような制服をつけておりますから…それに私自身は孔明さまには接触せず、お世話係のエージェントから聞き出したものがほとんどですので」
 するとそれまで黙っていた幽鬼が、エージェントのほうをちらとながめ、少々強い口調でカワラザキににじり寄る。
「じいさま、なぜ俺に言わない?それくらいすぐに調べて…」
「孔明のことを調べるのに、わざわざお前に頼むこともあるまい。孔明の思考はお前でも読めんし、お前が動けば孔明とて黙ってはおらんじゃろう」
 平然とお茶を飲むカワラザキにそれ以上なにも言えず、幽鬼は再びエージェントのほうを見た。
「ご報告させていただいてよろしいでしょうか」
「うむ」
 エージェントはファイルを開いた。

 孔明の朝は早い。
 夜が明ける前にはもう起きていて、一日の準備体操とばかりに軽く身体を動かす。
 アキレスを伴って本部の周囲を散歩がてら回ったら、用意されている朝食の時間となる。
 朝食のメニューはいつも同じ。
 孔明が料理番に命じて作らせている特製のメロンパン(直径約15㎝)を16個。
 それを砂糖もミルクも入れないコーヒーで流し込んでいく。

 ここまで読み上げたとき、幽鬼がカップを持ったままで目を丸くした。
「あ、あの、メロンパンというもさもさした代物を…16個?」
「むぅ…聞いただけで口が渇くわい」
 エージェントは小さくうなずいて、ファイルをめくる。
「あと、孔明さまがお持ちになっている羽扇…アレについても変わった話が聞けました」
「なんじゃ」
「あの羽扇、ひとつではないそうです」
 それのどこがおかしいのかと幽鬼は怪訝そうな顔で尋ねた。
「あれは白いからな、汚れたりもするだろうし傷みもするだろう。いくつかあって当然ではないのか」
「いえ、そういう意味ではありません」
 エージェントはもう1ページめくる。
「いつも孔明さまが会議などにお持ちになる羽扇は炎が出ます。しかし…もう1種類の羽扇からは…」
「水でも噴き出すのか」
 からかうようにそう言って、幽鬼はお茶のお代わりを注いだ。
「…メロンパンが出ます」
 噴き出したのは水ではなく、幽鬼の口からのお茶だった。



「どんだけメロンパンが好きなんじゃ、あの男はっ!」
 カワラザキは呆れたように言ってエージェントを見た。
「一日中メロンパン食っておるわけでもなかろう」
「昼食は書類の整理や任務の処理などで召し上がらないそうですので…非常食ではないか、と」
 こうなってくると孔明という男が怖くなりつつある幽鬼が、おずおずと口を開いた。
「ま、まさか…夕食もメロンパンというわけでは…」
「いえ、やはり夕食はパンよりも米飯とおっしゃいまして…」
 なぜか幽鬼とカワラザキは顔を見合わせてほっとする。
「マヨネーズを1本絞り出した丼1杯のマヨかけご飯を、5杯召し上がるそうです。しかもデータによればこれが平均的な量で、任務成功ですとかBFよりお褒めの言葉があった際などはさらに2杯増えるとか…」
 その味とその光景を想像した幽鬼が思わず口元を押さえる。
 カワラザキは渋い表情で目を閉じてしまった。
「さらに興が乗られると詩作をなさいます」
「ま、まあ、あやつは風流なところもあるからのう。機嫌のよいときには当然じゃろう」
 ここでようやく気を取り直したカワラザキがお茶をひと口飲んだ。
「ここに、ある日孔明さまが詠まれた詩を聞き写してまいりました」

 ああ、マヨネーズマヨネーズ、お前は恋のようなものだ。
 こんなにも私を虜にしておきながら、私の身体を蝕んでいく。
 せめて…せめてもう少し、栄養価を下げてはくれないか…ぐえっぷ。

「ぐえっぷまで詩なのか…」
「そののち、残った仕事などを片づけられ、寝床に入られるのは日付が変わったころで…しかも熟睡はなさっていないとのことです。じゃっく・ばうあーも真っ青でございますね」
 ようやくファイルを閉じたエージェントに苛立った声が返ってきた。
「別の意味でじゃっく・ばうあーより怖いわっ!」
 いつしか幽鬼のカップを持つ手が震えていた。
 それを見て取ったカワラザキが深々とうなずく。
「うむ…孔明…我々には計り知れない恐るべき男よ…」
 そうして3人は互いの顔を見て、もう一度うなずきあった。

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