GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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帰ってきた男

 BF団本部の地下にある巨大な冷凍庫、ここには以前サニーと孔明の策により閉じ込められ冷凍されているアルベルトの幽霊がいる。
 孔明の命令によって厳重に封印されているその扉を今、開けようとしている者があった。
 だれあろう、孔明その人だった。
 霊体であるため解凍にややこしい手順は要らない。
 アルベルトは冷凍状態から解放されるや否や、ぱちりと目を開いた。
「孔明ー!このときを待っておったぞ!」
 恨み骨髄のアルベルトは孔明に襲いかかろうとして…動きを止めた。
「貴様…ずいぶん雰囲気が変わったのではないか?」
 それもそのはず、孔明の頭は…見事なアフロになっていたのだから。
「…私があなたをお戻しした理由は、これです…」

 それは数日前のバレンタインのこと。
 毎年、サニーから奇妙なチョコレートばかりプレゼントされ、かといって拒絶しようものならいたぶられるのが目に見えているため、今年の孔明は新しい支部の視察と称して本部を離れ、戻ってきたのは夜半過ぎだった。
 自分の執務室からは明かりが消え、サニー以下アシスタントたちも自室へ帰ったのだと安堵する。
 スーツの上着を脱ぎ、ネクタイを緩めながら孔明は自分の机に乗った大きめの箱に目を留めた。
 ほんの少し警戒し、周囲に視線をめぐらせる…大丈夫、監視カメラなどはない。
 耳を当て不審な音がしないことも確かめた。
 慎重に、慎重に箱の蓋を開けると、その中にはハート型の大きなチョコケーキが入っていた。
 これは本当にサニーからのプレゼントだろうか?
 いや、女性エージェントがくれるのはせいぜい義理チョコ程度、となると、サニーは本日出張で留守にしていた自分の反応が見られないために、しかたなく普通のチョコケーキをくれたということか。
「ふ、ふふ…今度ばかりは私の勝ちのようですな、サニー殿」
 勝ちも負けもないだろうが、孔明は薄く笑ってケーキの箱を手にした。
 匂いは普通にカカオの香りだが、サニーからのプレゼントとなればどんな怪しい薬が入っていないとも限らない…そのまま箱を手に、部屋に置かれたディスポーザーに放り込もうとした。
 その瞬間、派手な爆発音が響き、孔明は何事が起こったのかわからず顔中をクリームとチョコにまみれさせ、おまけに火薬の量が多かったせいなのか髪は見事なアフロになっていた。



 そしてその爆発音が合図でもあったかのように、隣室からサニーと数名のアシスタントが現われた。
「まあまあまあ、孔明さま、いったいどうなさったのですか」
 サニーとアシスタントは孔明を取り囲んで、心配そうな顔をするが、こんな状況になっても孔明はサニーの挙動をしっかりと見ていた。
「サニー殿…」
「もしかして…国警の陰謀かもッ」
「サニー殿ッ!」
 ここまですっとぼけられると孔明の語気も荒くなる。
「なにが国警ですか!今さっき現われたとき、小さくガッツポーズしたのを見ましたよッ!」
「ちっ」
 しかしそんな孔明の抗議も受け付けず、サニーは冷静に指示を出した。
「はーい、みんな、夜間勤務お疲れさまー。はい、撤収撤収」
 そして壁といわず天井といわずチョコとクリームが飛び散った部屋で、孔明はひとり顔を覆って泣いたのだった。

 そんな話を聞かされて顔を覆いたくなるのはアルベルトも同じだった。
「そ、そうか、そんなことが…」
「もう故郷へ帰りたい…」
 やがて顔を上げた孔明は憎々しげに羽扇をアルベルトに突きつけた。
「いったいだれのせいで私がこうなっているとお思いですかッ」
「いや、まあ、儂が死んでから娘もたくましくなったものだな、と」
「さすがは衝撃のアルベルトと扈三娘殿のご息女ですなッ」
 あてつけがましく言われてはアルベルトも黙っていられない。
「貴様に我が一族のことをとやかく言われる筋合いはないわ!」
「あなた、サニー殿の父親でしょッ!」
 とたんにアルベルトの声が小さくなる。
「いや、どっちかというと…アレは儂より妻の血を濃く受け継いでいて…」
 そのとき頭上から声がした。
「あ・な・た、しばらくお帰りにならなくてよろしゅうございますわよ」
 扈三娘の声だった。
 幽霊であるのに真っ青になったアルベルトは、孔明の胸倉をつかんでまくし立てた。
「どうしてくれるッ!ますます儂はあの世に還れなくなってしまったではないかッ!」
 アルベルトにガクガクと揺さぶられながら孔明は小さくつぶやいた。
「…もうやだ、この一族…」

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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