GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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Where I from?

「やはりあの男、只者ではなかったな」
 部下からの報告を聞いた樊瑞が満足そうにうなずく。
「確かに能力ひとつとっても申し分ないのう…いつまでもエージェントのままというわけにもいかんじゃろ」
 カワラザキの言葉を受けて孔明が口を開いた。
「しかし…彼の今の地位以上となると十傑集…」
「引けはとらぬ」
 樊瑞の決断に孔明は軽くうなずいた。
「よろしいでしょう。ビッグファイアへの忠誠も問題ございませんからな」

 その日の午後、本部の大回廊を歩いていた幽鬼は、目の前に立って通路をふさいでいる見慣れぬ覆面の男に気づいた。
 カワラザキから聞いてはいたが、新しい仲間はずいぶんと異形のいでたちだと苦笑する。
「失礼、暮れなずむというのは…」
「俺のことだが、なにか用かね」
 男は手にしていた煙管の煙を吐き出すとおもむろに切り出した。
「貴公は…人の心が読めると聞いた。そこで頼みがあるのだが」
 これがレッドやアルベルトなら、新参者が口の利き方を知らんと怒るところだろうが、幽鬼は皮肉めいた笑みを口元に浮かべただけだった。
「フ…俺にだれの心を探れというのか知らんが、事と次第によっては貴様を激動のじいさまに報告せねばならんな」
「読んでほしいのは私の心だ」
「ほう…これはまた意外な言葉だな」
 男は少し視線を落とす。
「私は自分の名も知らぬ。どこからきて、どこへいくのかもわからぬのだ…もし貴公が私の心を探り、私の過去につながるなにかを見出してくれれば助かるのだが」

 男の言葉が終わるか終わらぬかのうちに、幽鬼は男の心の中を探り始めていた。
 だが、そこにはなにもなかった。
 正確には、男がこのBF団へくる前のことは。
 その代わり、自分の過去を奪った事故への憎しみとなにもわからぬ漠然とした不安、そして周囲に囚われまいとする倣岸さが存在していた。
「なにもないな」
「そうか」
 幽鬼の答えに失望することもなく男は簡単に納得した。
「貴様の心の中は、貴様の二つ名と同じように朧気で、だが己の存在を知らしめているような感じだったぞ、白昼の残月よ」
 幽鬼は説教臭くなるのは好きではないが、このまま突き放してしまうには残月が気の毒なような気がした。
「どこからこようが、どこへいこうがかまわんではないか。貴様は残月として生きればよいのだ」
 幽鬼が立ち去っても残月はまだその場に立っていた。
…残月として…生きる…?
 過去は過去でしかない。
 未来はビッグファイアとともにある。
…この姿になったときから、私は残月なのだ。過去の私はだれも知らぬ。

 大回廊からの窓を眺めれば、どこまでも続く青い海の上に白昼の残月がその存在を誇示するかのように浮かんでいた。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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