GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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忘れたころの株式会社BF総務課

 今夜はクリスマスイブだというのに仕事が立て込んでいたせいで、すっかり帰るのが遅れてしまったヒィッツカラルドは、コートに袖を通して経理課の明かりを消した。
 お誘いがなかったわけではないのだが、経理課長であるセルバンテスが主催するパーティのほうが、美女と美食にありつけそうだったから後者を選んだのだ。
 正面玄関を出たところで、街灯の下にぽつんと立っているレッドに気づいた。
 ずいぶん長いこと立っていたのだろうというのは、マフラーからのぞいている頬の白さからもうかがえる。
 もしかして自分を待っていたのかも…ヒィッツカラルドはちょっとだけ変な期待を抱いてレッドに声をかけた。
「おう、どうした」
 レッドはそこで初めてヒィッツカラルドに気づいたようにこちらを向いたが、なんとなく泣いていたようにも見えてヒィッツカラルドはどきりとした。
「…なんでもない」
「なんでもない顔じゃねえだろ。せっかくのイブだってのにひとりかよ」
 いつものお返しとばかりに軽口を叩いてみる。
「…別に予定はない」
「そっか」
 ヒィッツカラルドはマフラーをしているにも関わらず、自分のマフラーを外してレッドの首にかけてやった。
「こんなに冷たくなるほど立ってんだから、予定なんてあるわけないよな」
 本当ならコートを着せ掛けてやればカッコいいのだろうが、さすがにそれでは自分が寒いのでマフラーに留めたのだ。
「よかったら…」
 食事でも一緒にと誘いかけた瞬間、レッドのほうが先に口を開いた。
「マフラーの礼をしなきゃな…おごってやるよ」
「え?」
「まあ、ラーメンだけどな」
 そう言ってレッドはヒィッツカラルドのコートの袖をつかんで歩き始めた。


 レッドに連れてこられたラーメン屋は格別綺麗というわけでもなく、普段だったら独身のサラリーマンあたりで込んでいるのだろうが、イブということで今夜は閑古鳥が鳴いていた。
「今日は私がおごってやるからな、なんでも好きなもの頼んでいいぞ」
「あ、ああ…」
 いつものカウンターではなく隅のボックス席に腰掛けたレッドが、厨房の店主に声をかけた。
「私、ニンニクチャーシューネギ大盛りで」
「あ、じゃあ、えーと…チャーシューメンとチャーハン」
 自分が誘っていたらもっとムードのあるレストランでディナーを楽しんで…機会があれば告ってもいいかと思ったのにあまりにもムードのなさ過ぎるシチュにヒィッツカラルドは萎える。
「お前におごってもらうなんて、なんだか変な感じだな」
「…また来年もお前の部屋へ転がり込もうと思ってるから」
 ヒィッツカラルドは小さなため息をつきながら、こんな形も悪くないかと考え始めていた。
 そんなことより気になるのは…さっき泣いていたようなレッドの様子。
 食べている最中に泣き出されたりしては困るので、終わるのを待ってヒィッツカラルドはおずおずと声をかけた。
「な、なあ…さっき、だれか待ってたのか?」
「あ…うん。クリスマスのプレゼント、渡そうと思って…でも」
「でも?」
「…断られた。受け取ってほしかったのに…」
 その相手にかすかな憤りを感じながらヒィッツカラルドは冷静を装って尋ねる。
「だれだよ、そいつ」
「孔明部長」
 隠すことでもないと思ってるのか、レッドは淡々と答えた。
「え?」
「…もういいんだ」
 レッドは笑って残ったスープを飲み干す。
「それさ」
 ヒィッツカラルドが手を出した。
「俺にくれよ。いつもお前、俺に迷惑かけてるんだからプレゼントくれたっていいじゃないか」
「え…でも…」
「いいからよこせ」
 レッドが取り出した細長い箱をヒィッツカラルドは無理やり分捕った。
 孔明にやるのは癪だし、レッドからのプレゼントだと考えたらどうしてもほしくなった。
「ほ、本当にいいのか?」
「ああ」
 ぶっきらぼうにそう言い、結局その夜はそこで別れた。

 寮の自室に戻ったヒィッツカラルドはワクワクしながら箱を開けてみた。
 中に入っていたのは…ネクタイ。
 それもかなり趣味の悪いもの。
「そういえば…あいつ、部長のこと嫌ってたっけ…」
 勘違いで嫌がらせのネタを引き取ってしまったヒィッツカラルドはその場に崩折れた。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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