GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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セルバンテスの動揺

 セルバンテスという男は…いや、彼に限らず十傑集はみな、そうだが…不測の事態に陥ったとしてもあまり動揺しない。
 もしかしたら動揺しているのかもしれないが、それをおくびにも出さず冗談めかして済ませてしまうことが多いからだろう。
 その彼が、幽鬼の悲鳴を聞きつけて部屋に飛び込んだときは…珍しく違っていた。

 幽鬼の悲鳴にしてはやけに甲高いと思ったのだ。
 目覚めたばかりらしくベッドに座り込んだままの幽鬼を見て、セルバンテスは自分が動揺していると感じた。
 なぜなら…そこに座っていたのは、あの無愛想な顔をもっともっと愛らしくした「女性の」幽鬼だったから。
「幽鬼…くん?」
 セルバンテス以上に動揺している幽鬼は、涙ぐんだ目でセルバンテスにうなずいた。
「なにがあった…の?」
「昨日、任務でひどく遅く戻ってきて…すごく疲れていて…眠って起きたら…」
 さっぱり要領を得ない。
 確かにひどく疲れていて眠ってしまったというのは本当だろう。
 起きた、というがもう昼に近い時間なのだから。
「これは…なに?」
 普段の幽鬼にはついているはずもない胸のふくらみ…セルバンテスは素直に尋ねた気持ちでつかんでいた。
「のわああっ!」
 瞬時にしてセルバンテスの頬に赤い手型がつく。
「いきなり人の胸をつかむなあああ!」
「だ、だって体内の群雲虫が固まってるのかと思ったんだもん」
 ともかくその胸のふくらみが本物だとしたら、幽鬼は確かに女性になったことになる。
 自分でも確かめたのか、パジャマの下は取り去っていた。
「あんまり心臓にいい事態じゃないなぁ…こんなふうになるの、初めて?」
 うなずきかけた幽鬼は、少し思い出して首を振った。
「今までに…2度くらい、あったかな…」
「じいさまは知ってる?」
「ああ」
 しかしその肝心のカワラザキは現在任務で留守にしている。



「じゃあ過去の事例を思い出して…なにかきっかけになるようなことがあったのかな」
 幽鬼は憔悴しきったように頭を抱えていたが、少しずつ今までのことを話し始めた。
「俺は…ほら、こういう能力を持っているから、普段はコントロールできてもひどく疲れたりしているところに、ものすごく強烈な思念が流れ込んできたりすると…一種の逃避で同化しそうになるらしい…」
「ふーむ?」
 セルバンテスは幽鬼の部屋がある3階の窓から中庭を見下ろした。
 そこではサニーが残月と仲睦まじく語らっている。
「もしかしたら…アレが原因かな」
 残月という憧れを対象とした、あまりにも強いサニーの乙女心が幽鬼に流れ込み、その身体を無意識に女性化したと考えたほうが簡単だ。
「そう…なのか?」
「恋する乙女は最強だからねえ…あのふたりがここから離れたら元に戻るんじゃないかな」
 ややあってから落ち着きを取り戻したセルバンテスは、いつもの口調で幽鬼に擦り寄った。
「ねえねえ、せっかく女の子になったんだからさ、このまま私のお嫁さんになっちゃうっていうのはどうかなあ」
 間髪をいれずセルバンテスの頭上に幽鬼の拳が振り下ろされる。
「…ったーい~。なにも本気で殴ること…」
「くだらん冗談を言うからだッ!」
「半分は冗談じゃないんだけど」
 立ち直ったセルバンテスは苦笑しながら話を続ける。
「私たち、こういう組織にいるじゃない?いくら能力者とはいえひとつ間違えば命を落とすよね。私は…幽鬼くんのことが本当に好きだから、幽鬼くんが普通の女の子だったら私のお嫁さんにして、ここから遠ざけてしまいたい…」
「眩惑、それは…」
 言葉を誤ればBFへの反意とも取れる言葉に、幽鬼は少し気色ばむ。
「大丈夫、別にBFに不満があるわけじゃないから。ただ…やっぱり君もサニーちゃんも、好きな人と一緒に幸せになってほしいなって、そう思っただけだから」
 幽鬼はセルバンテスを複雑な心境で見つめていたが、徐々に自分の体格が変化していることに気づいた。
「お?」
 声も元通りになっている。
「あ、戻った」
 そのひと言にセルバンテスが目をやれば、ベッドにはもういつもの幽鬼が座っている。
「えーっ、戻っちゃったの?もったいなーい、あのまま女の子だったらお嫁さんに…」
「しつこいぞ、貴様ッ!」
 部屋を追い出されたセルバンテスは、ほんの少し目を細めてサニーのことを思いやった。
「サニーちゃんには…幸せになってほしいなあ…」
 そうして口笛を吹きながらその場を去っていった。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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