GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

セルバンテスの勝負

 最近カワラザキが本部を留守にすることが多い。
 幽鬼は、というとカワラザキと暮らし始めて1年を過ぎ、エージェントたちにも慣れたせいか独りでもあまり気にならなくなっていた。
 その代わり…自分の任務や仕事が終わっていそいそと本部に戻ってくるセルバンテスが、やたらと幽鬼をかまいたがる。
 たいていの場合、幽鬼には毎日訓練があるのだがカワラザキからのきつい要請で、週に2日ほどは休みがあった。
「幽鬼くん、おじさんと遊ぼうよ」
 幽鬼の部屋を訪れたセルバンテスの手にはゲームがいくつかあった。
「おじさん…お仕事、いいの?」
 そろそろセルバンテスの危険さに気づいていたカワラザキに言われているから、幽鬼は慎重に言葉を選ぶ。
「いいのいいの。おじさん、こう見えてもデスクワーク得意でね、報告書の作成とか早いんだよ」
 事実、オイルダラーとしての仕事もそうだが、セルバンテスにとって書類を作成するなどは、アルベルトや樊瑞よりずっと得意なことだった。
「ただ遊ぶって言ってもなんだからね、戦略的センスを磨けるようにと思ってさ」
 セルバンテスは自室でゲームの種類をじっくり選んできたつもりだった。
 麻雀をするには人数が足りないし、将棋や囲碁などはカワラザキから習っているかもしれないが自分が不得手だ。
 最終的にオセロとバックギャモンとチェスを持ってきた。
「うん…いいよ」
 幽鬼はせっかくセルバンテスが気を遣ってくれたのだからと断れなかった。
 チェスはどうしてもセルバンテスのほうが上手になるからフェアじゃない。
 バックギャモンは幽鬼がルールを知らないので、これも平等ではないと最終的にオセロに落ち着いた。



 オセロなら幽鬼にも少々は勝機があると、小さく微笑みながら盤上に黒の石を置いた。
「せっかくだから、なにかルールを決めようか。そうだなあ…今は夏で暑いから、負けたほうが服を1枚ずつ脱いでいくっていうのはどうだろう?」
 実は最初からこの方向へ持っていくつもりだったのだが、幽鬼はなにも疑わなかった。
 もちろん「脱衣ナントカ」という言葉すら知りはしない。
「これだって戦闘みたいなもんだからね、敗者がなんらかの罰を受けるのは当然じゃないかな?」
 巧みなセルバンテスの言葉に幽鬼はそういうものなのかと思ってしまう。
「うん…わかった」
「よし、じゃあ始めようか。幽鬼くんが先手だからね」
(ククク…夏場で薄着ということもあって、5回も勝負したら生まれたままの姿になってしまいそうだ…。惨敗した、なんてじいさまには言えないだろうし…ちょっと恥ずかしい思いをしてもらおうかな)
 セルバンテスは一生懸命に盤上を見つめる幽鬼に、獲物を見つけた猛禽のような視線を向けていた。

 2時間ほどが過ぎ…幽鬼は戸惑った目でセルバンテスを見つめた。
「さあッ、あと1枚だよッ!」
 Tシャツと短パン姿のままの幽鬼の前には、クフィーヤと下着1枚になったセルバンテスが座っている。
 次の勝負で負けたらセルバンテスは全裸になってしまうため(クフィーヤは枚数に入っていないらしい)半ば自棄になっていた。
「おじさん…もう、やめようか…」
 さすがに幽鬼も気の毒になってそう声をかけるが、セルバンテスは退かない。
「なに言ってるんだい!幽鬼くん、勝負っていうのはね、勝機があるときには相手を徹底的に叩くものなんだよ!」
 うっすらと涙を浮かべて言う台詞ではないと思うが。
「う、うん、わかった…」
 幽鬼としてはセルバンテスのヌードなど見たくもないのだが、完敗しない限り退かないとなると最後のひと勝負で引導を渡してやるべきと石を置いた。
(ぬうう…このセルバンテス、一生の不覚ッ。よもや幽鬼くんがテレパスを使わずともこんなにオセロを得意とするなんてッ)
 次に置くべき白石をきつく握りしめる。
(いや…しかし、この私のこのような恥ずかしい格好を幽鬼くんに見られているなんて…それはそれでいいかもッ)
「おじさんッ!」
 悲鳴にも似た幽鬼の声で我に返った。
「おじさん、鼻血出てる!もうやめよう!おじさん、倒れちゃったらいやだ!」
 セルバンテスの身を心配しつつ、自分の頭に流れ込んできたあまりにも強力な思念に怯え、幽鬼は盤を片づけてしまった。
「ふ、ふふ…幽鬼くんは優しいなあ。じゃあ、おじさん、今回はその言葉に甘えちゃおうかな」
「う、うん、いいから」
 そこへちょうど通信が入ったものだから幽鬼はほっと胸を撫で下ろした。
「じゃあ幽鬼くん、次こそは覚悟しておきたまえよ!」
 セルバンテスは高笑いを残して去っていったが、幽鬼はその後姿を見送ってポツリとつぶやいた。
「おじさん…服着てから出ていけばいいのに…策士に怒られないといいけど…」
 ほどなく部屋の外から孔明の怒号が聞こえてきた…。

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Menu

FC2カウンター

プロフィール

まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

最近の記事

フリーエリア

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。