GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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地獄からきたメイド(中編)

 十常寺の部屋へとやってきたサニーは、なんのためらいもなく中華風の護符が貼られたドアをノックする。
「誰何?」
「メイドでーす。お部屋のお掃除にまいりましたぁ」
 快い返事をもらってドアを開けたサニーは、内部を見てすぐにドアを閉めた。
「どうした?」
「…見たことのない女性が、十常寺さまのお部屋に…」
 小声で答えたサニーに代わり、幽鬼が今度はドアを開ける。
「アレは十常寺だ。どうやらアレが本当の姿らしいが…」
 ひそひそやっていたら、いきなりドアが生き物のように開き、ふたりは中へ吸い込まれた。
「グダグダ話してないで、入ってきなさい」
 あのショートボブ(SS「つーりんぐ」参照のこと)の人物が寝椅子に座り、蓋つきの茶碗で優雅にお茶を飲んでいる。
「ようこそ、可愛いメイドさ…」
 にっこり笑って出迎えようとした十常寺の笑顔が、幽鬼を見て引きつった。
「何故暮れなずむはメイド姿でありしや」
「…俺のほうが聞きたいくらいだ」
 そんな会話を交わしているあいだにサニーは室内を見回して、小さくため息をついた。
「お掃除の必要はなさそうですわね」
「書類のことでしょ?孔明から連絡あった」
 十常寺はお茶といっしょにテーブルに乗っていた書類を振ってみせる。
「私も迂闊だったけど、そもそもは混世魔王の手違いなんだよね」
「…ということは、次は樊瑞さまのお部屋ですわね」
 お茶でも飲んでいけという十常寺の誘いを断り、早くメイド服を脱ぎたい幽鬼はサニーを急かす。
「あぁん、十常寺さまのこと、もっと知りたかったぁ」
「俺はそれどころではないッ!」

 そうして今度は樊瑞の部屋へとやってきたが、サニーのほうが入るのをためらった。
「そういえば今日、樊瑞さまはお休みなんですよね」
「ならば都合がよいだろう」
「…たぶん寝てると思うんですけど…」
 なんとなく地響きのようなものが聞こえてくるが、どうやら樊瑞のいびきらしい。
「そのほうがいい。寝ているあいだに書類をいただいて終わりだ」
「うーん、どうかなー」
 サニーと幽鬼はドアを細めに開け、先ほどの地響きが間違いなくいびきだと確信した。
 こっそりと室内に入り、書類らしきものを探すがよくわからない。
「やはり起こすしかな…」
 サニーを振り向いた幽鬼は、その表情が徐々に不快に変わっていくことに気づいた。
「なんですの、この匂い?」
 同じように幽鬼も鼻を蠢かせてみると、確かになにやらの匂いを感じる。
「…きっと何日も着替えてないままベッドに入ったんですわ…!」
 サニーは幽鬼が止める間もなく、樊瑞の寝室へと押し入った。



「おじさま!お洗濯ですわ!」
 有無を言わせずベッドのシーツを引きずり出し、顔をしかめてランドリーバスケットに放り込む。
「な、なんだなんだ」
 寝ぼけ眼でなにが起こったのかわからず、うろたえる樊瑞のパジャマを引っぺがした。
「きゃああああ!」
 樊瑞は野太い声で悲鳴を上げながらも、皮を剥かれて丸裸となる。
「さ、さ、サニー」
「私の言いつけを守らなかったおじさまがお悪いんですのよ。毎日洗濯、毎日入浴」
「わ、ワシはさっき任務から戻ったばかりで…」
「言い訳無用ッ!」
 サニーに叱られて落ち込む樊瑞の耳に幽鬼がささやいた。
「孔明の書類を知らないか?それさえもらえば、お嬢ちゃんをなだめて立ち去ってやるから」
 幽鬼がメイド服なのはこの際無視して、眠りたい一心の樊瑞は記憶を呼び戻す。
「ああ…アレはじいさまに処理を頼んだのだ。たぶん、じいさまの部屋にあるはずだ…」
 そうと決まれば用はない。
 まだ小言を言い続けるサニーを引きずって、幽鬼は樊瑞の部屋をあとにした。

 樊瑞の洗濯物と十常寺からもらった書類をいったん渡しにいったサニーが戻ってきた。
 カワラザキの部屋の前で、今度は幽鬼が入るのをためらう。
「お嬢ちゃん、じいさまは今日神経痛が痛むと言っていたのだ。書類の在り処はわかったのだから明日でもよかろう」
「そうはいきませんわ。もしかしたらおじいさまのお部屋も散らかっているかもしれないし」
 サニーはホウキを握る手に力を込める。
「いや、じいさまの部屋は俺がちゃんとしているから…」
 カワラザキが先ほどの樊瑞のように剥かれてはたまらないと、幽鬼は必死に反論した。
「あら?幽鬼さま、おじいさまをかばっていらっしゃるの?」
「そ、そういうわけでは…」
 サニーの目が意地悪く細められた。
「孔明さまからお聞きしましたけど…どうして幽鬼さまがメイドになったかご存知?」
「なに?」
「おじいさま、若返りの薬を求められたそうですわ。つまり…幽鬼さまはその薬と引き換えだったんですの!」
 それでも幽鬼はカワラザキを責めはしない。
「た、たとえ俺がじいさまに売られたのだとしてもだなッ!」
「薬と引き換えにメイドに売られたのが、まだおわかりになりませんのッ!」
 ぎゃあぎゃあとわめいていたらドアが開いてカワラザキが顔を出した。
 ただし…若々しいカワラザキが。
「人の部屋の前で人身売買がどーのこーのとわめいてんのは、どいつだッ!」
 そこで初めてカワラザキは幽鬼がメイド服だと気づいた。
「ははあ、サニーをメイドにしたまではよかったが、よもやお前までこの格好になるとはなァ」
 そんなことを言いながら躊躇なく幽鬼のスカートをまくる。
「きゃああ!」
「女みてェな格好してて女みてェな声を上げるんじゃねえよ」
「じ、じ、じ、じいさま…」

 メイドの探索が、まったく違う方向へ進もうとしていた…わけではない。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
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