GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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S・O・S

 今夜はすべてが騒がしい。
 そろそろ寝なければいけない時間(カワラザキが、子供が寝る時間と決めた時刻)が近づいているのに…。
 子供の幽鬼は自室にいながら不安そうに周囲を見回した。
「幽鬼さま、今夜は申し訳ありませんがひとりでおやすみになってくださいね」
 いつも幽鬼のベッド脇に座り、幽鬼が眠るまでBF団について語ってくれる、世話係のエージェントも周囲に気を配りながら幽鬼をなだめる。
「部屋の鍵をしっかりかけて。決して私以外の人間がきても開けてはいけませんよ」
 そう言うなりエージェントはバタバタと出ていってしまった。
 幽鬼はいちおうベッドに入ったが、さっきから窓の外にはサーチライトが回っているし、サイレンがうるさく鳴っているのに眠れるはずなどない。
 小耳に挟んだ話では、闇夜に乗じて国警のスパイが何人か入り込んだのだという。

 銃声がいくつか響いた。
 こんなときカワラザキから言われたのは、心をしっかりと閉じておくこと。
 万一、国警のスパイに心を読める人間がいたら…幽鬼は格好の人質になってしまう。
 幽鬼はそっとカーテンを開けて窓の外を見た。
 研究棟や開発棟のあたりがひどくあわただしい。
 BFにも非常事態と伝わったのか、国警がそれ以上入り込まないための砂嵐がさっきから吹き荒れている。
 怖いという意識がなかったが、なにか事が起きて自分が組織の、カワラザキの迷惑になるのがいやだった。
 とても眠れる状態ではないがとりあえず目を閉じようかと思ったときだった。
「住居棟だ!住居棟のほうへいったぞ!」
 不意に叫び声がして、急に部屋の外までもが騒がしくなった。
 幽鬼はベッドから跳ね起き、カナリヤの鳥かごを手に取った。
 初めての友だち、初めてのBFからの贈り物…敵に見つかればこのカナリヤも無事ではすまないだろう。
 あわただしい足音の一団が去ってから、やけに落ち着いた足音が聞こえてきてドアの前で止まった。



 ノブが回る。
 しかし鍵がかかっている。
 ノックがあった。
 だがエージェントの呼びかけはない。
 ノブが乱暴に回され、鍵がかかっているとわかると止んだ。
…きっと銃かなにかでドアを吹っ飛ばすつもりだ…!
 そう直感した幽鬼は、ほかに逃げ出す方法もわからず鳥かごとともにクローゼットに逃げ込んだ。
 息を殺し、クローゼットの隙間からのぞくのとほとんど同時にドアが吹き飛んで男が入ってきた。
「チッ」
 小さな舌打ちが聞こえる。
 男は室内を見回し、やがてクローゼットのほうへ目を向けた。
 幽鬼が息を呑む。
 男がこちらへ向かって歩き出そうとした瞬間、凄まじい音が室内に響き、幽鬼は思わず目を瞑った。
 クローゼットの明かりがついた。
 おそるおそる目を開けた幽鬼の前にアルベルトが立っている。
「…衝撃のおじさん…」
 アルベルトは一瞥して幽鬼が無事とわかると、その大きな手で幽鬼の顔を覆った。
「鳥かごをしっかり持て。私について歩くんだ…そう、大丈夫だ…」
 アルベルトが幽鬼の顔から手を離したのは、通路に出てから。
 おそらく…アルベルトは衝撃波で男を倒したのだ。
 そして室内に散らばった男の死体を見せまいと、幽鬼の目を覆って連れ出したのだろう。
「幽鬼くん!アル!」
 セルバンテスが駆けつけてきて幽鬼を力いっぱい抱きしめた。
「よかった、無事だったんだね…ああ、ああ、怖かったろうね」
「バンテス、今夜こいつは貴様の部屋で寝かせてやれ。ちょっと…ひどい有様にしてしまった」
「うんうん、わかってるよ」
 同じく駆けつけてきたエージェントに後始末を命じ、セルバンテスはため息混じりに言った。
「それにしても…じいさまも樊瑞もいない夜に侵入されるとはね」
「孔明がいなかったのは幸いだがな」
「でも…BFはお怒りだろう」
 ふたりが顔を見合わせたとき、鳥かごの中のカナリヤが突然しゃべった。
「不問に付す」
 幽鬼は驚きカナリヤに話しかける。
「…しゃべれるのか?」
 しかしカナリヤはそれ以上話すことはなく、綺麗な声でさえずるだけだった。
…そういえばこのカナリヤはBFからの贈り物だと聞いた…
 アルベルトとセルバンテスの背中を冷たいものが流れる。
 そんなふたりには気づかず、幽鬼は心の中でカナリヤを通してBFが、アルベルトを助けに遣してくれたのだと考えていた。
「ありがとう…BFさま」

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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