GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

してやられたり

 孔明は樊瑞との会話を思い出し、憮然とした表情で机に座っている。
 そこへまたノックがあった。
「はい!」
 苛立った声で返事をしてしまうと、おずおず入ってきたのはサニーだった。
「あの、こちらに樊瑞おじさまがいらっしゃるかと…」
 そして先ほどの樊瑞と同じく、若返った孔明を見てサニーも固まった。
「あの…あなた、どなた?」
「樊瑞殿なら用事があって出ていかれましたよ」
 そう言ったあとで孔明の中に懲りもせず、今度はサニーをからかってやろうという気持ちが起こってきた。
「私は諸葛孔明の甥です。あなたは…サニー殿?」
「え、ええ」
 サニーは珍しく同い年くらいの少年を見つけて喜ぶ。
 ただ、その少年が古めかしい道士服など着込んでいるとわかると黙っていられなくなった。
「ねえ、あなた、その服は似合っていないのじゃないかしら。私、見繕って差し上げるわ」
 孔明の誤算は女の子の行動力。
「え、ちょ…!」
「衣裳部屋にきっとお似合いの服があるはずだわ!」
 そう言うなりサニーは孔明の手を引っつかんで駆け出した。
「わ、私は…私はこれでもあなたより年上で…ッ!」
「気にしませんわ、そんなこと」
 こうなってくると童顔だった過去の自分に嫌気が差す。
 サニーが到着したのは、潜入の際などの変装に使われる様々な衣装が置かれた部屋だった。



「ねえ、これなんかどうかしら?」
 サニーが取り出してきたのは、ブレザーに半ズボンで蝶ネクタイの一式。
「これ…どこかの頭脳と身体が逆の人のではないですか?」
「お気に召さない?じゃあ、これはどうかしら」
 手当たり次第に服をとっかえひっかえしながら、次はTシャツにランニング、そして半ズボンとキャップ。
「私はラッパーではありませんが…」
「バスケの有名選手と同じメーカーなんだけど…うーん、どれがいいかしら」
 そこでようやく孔明は気になっていたことを尋ねた。
「まあ、どんな服でもいいのですが…なぜ半ズボンなのですか」
「え?だって男の子は半ズボンをはくものなのでしょ?」
 きっとそれはだれかの公式設定。
 結局孔明は無難なところで、ラッパーっぽい服を選んだ。
「私ね、マフィンを作ったの。一緒にお茶にしましょうよ」
 サニーの部屋や自分の部屋はなんとなく照れ臭いし、自分の執務室ではだれかほかの人間が入ってこないとも限らないので、ふたりは中庭にあるベンチに落ち着いた。

 樊瑞との会話でわかったことだが、迂闊に口を開くから正体がばれるのではないかと、孔明は黙ったままでマフィンを頬張っている。
 その横顔をサニーは微笑みながら見つめていた。
「なんですか?」
 ぶっきらぼうにそう尋ねるとサニーの表情が少し曇った。
「あの、あなたも…ご両親をなくしてここにきたの?」
 ああ…と孔明はすぐに理解した。
「いえ、私は…ええと、伯父に届け物があってここへ…」
「そう…」
 哀しそうにうつむくサニーについ同情してしまった。
「両親…いないの?」
「父は…いるの。でも、私は、樊瑞のおじさまに預けられて…」
「ふ…ふーん…」
 湿っぽい雰囲気がいやになり、孔明はかぶっていたキャップをサニーの頭にかぶせた。
「私、そろそろいくから。これは今日の記念に…マフィン、おいしかった」

 翌日、もとの姿に戻った孔明は、今日もキャップをかぶってベンチに腰かけているサニーを、執務室から見下ろしながら小さくつぶやいた。
「あと5年もすれば、いい女になりますかな…」
 そうして机の上にあったあのアンプルを小さく指で弾いた。

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Menu

FC2カウンター

プロフィール

まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

最近の記事

フリーエリア

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。