GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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SOMEDAY SOMEWHERE 2

 彼は、ようやくA級エージェントに昇格したばかりで、少し浮かれた気分でサニーにあった。
 サニーはそれを自分のことのように喜び、彼は用意していた花束をサニーに贈った。
「今は…まだこんなことしかできませんが、いつか特A級になったらサニーさまと…」
 照れる彼をサニーは微笑んで励ます。
 そして自分も、そのときは彼と恋人の関係に進みたいと思っていた。
 そっと目を閉じたサニーは口づけを待ったが、彼はやはりためらってその額に口づけただけだった。
 その彼が…全身に穴を穿たれた無残な屍となったのは、翌日のことだった。
 恐怖の表情を浮かべた彼の屍を、同僚と部下が白いシーツに包む。
「どうして…どうしてなのッ!」
 サニーは激しく取り乱し、彼の遺骸に近づこうとしてそのあまりの惨状に部下のエージェントに止められた。
「…あの方も…」
 そうつぶやいて気を失いかけ、倒れこんだサニーを抱きとめたのはセルバンテスだった。
「おっと」
「…おじさま」
 セルバンテスも噂には聞いている。
 サニーに関わる男たちが次々と“事故”で命を落としていることを。
 それを聞いた日から目を光らせてはいたが、相手はセルバンテスの留守を狙っているようにも思えた。
「大丈夫かな、サニーちゃん」
「え、ええ…」
「フフ、とても大丈夫な顔色じゃないよ。私の部屋でお茶でもどうかな?少し落ち着かないと仕事にもならないだろう」

「また、ですのね…」
 サニーはつぶやくようにそう言って顔を覆った。
「私が…人を不幸にする…!」
 セルバンテスは慰める言葉が見つからず、強い香りのする茶を差し出した。
「すまないね、私も見張っていたんだけど…」
 サニーは小さく首を振る。
「でもね、私にはちょっと目処がついたんだよ」
「え?」
「今度こそサニーちゃんを助けられる…」
 そう言ってセルバンテスはサニーの頬にそっと口づけた。
「おじさま…!」
 サニーが焦ったのは、今までの相手がサニーに口づけたのをきっかけに亡くなっているから。
 しかしセルバンテスは笑ってみせた。
「大丈夫、これでも十傑集だ」



 サニーは今ごろ夢路をたどっているころだろう。
 いや、もしかしたらそれは今までの“彼たち”を思い出す悪夢かもしれない。
 どちらにしても、今夜がそれにピリオドを打つときだとセルバンテスは思っていた。
 明かりを消して月明かりだけが差し込む自室で、水煙管の煙をゆっくりを吐き出したセルバンテスは、闇の中に目を凝らして強い口調で言った。
「姿を現したまえ。君は…いや、君たちは私を殺しにきたのだろう?」
 闇に浮かび上がったのはアルベルトの姿…セルバンテスは眉をひそめ怒鳴る。
「その姿をとれば私が攻撃できないとでも思ったかね…?失せろ!その姿は不快だ!」
 アルベルトの姿は、ノイズが走ったモニター画面のようになり、黒い靄のようなものになった。
 その靄にセルバンテスは煙を吐きかける。
「サニーちゃんが好きかね…しかし、結果的には悲しませているな」
 靄は笑っているかのように全体を揺らす。
「フン、どんなに愛しく思っていても手の届かない存在…それゆえに迷い、そんな姿となって嫉妬に狂うか」
 いったい何人の想いが固まったものなのか、セルバンテスにはわかりかねるがサニーへの嫉妬に凝り固まっているのだけは感じられた。
「幽鬼くんや本物のアルベルトなら貴様たちの想いもわかるんだろうがね。あいにく私にはそんな能力はないから…慈悲もかけてやれんな」
 襲い掛かってきた靄に向かい、手に意識を集中させる。
「くだらん嫉妬など焼き尽くしてくれる…!」
 セルバンテスの手が触れるなり、靄は断末魔の悲鳴のような音を立てて雲散霧消した。
 セルバンテスは靄のあったあたりを見つめ、憎々しげにつぶやいた。
「…レディの恋を邪魔するもんじゃないよ」

 翌朝、サニーはいちばんにセルバンテスのところへやってきた。
「おじさま、無事ですか」
 ところがセルバンテスが悠々とラグの上で寛いでいるのを見て、ほっとすると同時にその場に座り込んでしまった。
「大丈夫だよ、心配してくれてありがとう」
 ニコニコと笑うセルバンテスは、サニーの隙を突いて眩惑術をかけた。
「サニーちゃんは、素敵な恋をする…今までよりもっと素敵な恋が待っている」
 サニーは…何事もなかったかのようにセルバンテスと話し、早く恋人が欲しいなどといって去っていった。
 セルバンテスは水煙管を出してきて火をつけながら、小さくつぶやいた。
「嫉妬するような輩には、私の可愛い娘はやれないね」
 そうして昨夜の事件を心の奥深くにしまいこんだ。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
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