GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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つーりんぐ

 孔明の執務室は大変な騒ぎだった。
 たとえるなら…倒産した会社に群がる債権者の如くに、十傑集が押し寄せたのだ。
 とにかくだれもが、本部から最も離れた場所への任務を、それがダメでも1日では戻れないような困難な任務を求めた。
 それというのも…カワラザキがあの若返りのアンプルを再び孔明に求めたからだった。
 しかも1ダース。
 そんなわけでまたあの強烈な訓練をされてはたまらないと逃げ出しにかかっているのだ。
 おそらくいちばん逃げ出したかったのは孔明自身だろうが。
 そもそも1ダースもあのアンプルを求めてくるなど、カワラザキにはよほどの考えがあるのだろうとは思う。
 もしかしたらなかなか進まない世界征服に痺れを切らしたのかもしれないが、BFの許可なしに動くことなど考えられない。
 むろん孔明は躊躇した。
 しかしながら若返ったカワラザキの力なら、国警をつぶすなど赤子の手をひねるより簡単なことだろう。
 だがカワラザキが再び若返った場合、自分もただではすまない気がする。
 それにアンプルを渡さないとわかったら、やっぱりただではすまないだろうし…。
 渡すも地獄、渡さぬも地獄という状況の中、結局孔明はアンプルを手渡した。

 とにもかくにも、十傑集全員がなんらかの理由をつけて本部を逃げ出し、逃げ損ねたのは責任者の孔明と幽鬼だけだった。
 カワラザキが早朝にあのアンプルを飲んだと聞かされた幽鬼は、自室でカワラザキの呼び出しがあるのを今か今かと(別の意味で)ドキドキしながら待っていたのだが、一向に現れる気配がない。
 おずおずと孔明の執務室を訪ね、ふたりで恐怖の時間を待つ。
 不意に巨大なエンジン音が聞こえてきた。



 ふたりが本部の前へ出てみると、そこにはとてつもないドロップハンドルの大型バイクが停まっており、そこには頭に真っ赤なバンダナを巻きサングラスをかけて葉巻を咥えた、皮ジャケット姿の若返ったカワラザキがまたがっていた。
「か、カワラザキ…殿?」
「おう、今日はいい天気でツーリングにゃもってこいだな」
 ごく当たり前のようにそう言って、咆哮にも似たあの声で怒鳴る。
「早く出てこい!」
 反射的に幽鬼が飛び出してきたが、カワラザキは苦笑して首を振った。
「いや、今日はてめえじゃねえ」
 それとほとんど同時に出てきたのは、黒髪をショートボブにした赤いレザースーツの人物だった。
「ごめんごめん、激動。久しぶりだからおめかししちゃってて」
「なに抜かしてやがる。ほれ、早く乗れ」
 孔明と幽鬼は互いに顔を見合わせ、バイクの後部座席にまたがる、女性のようでもありそうでないようにも見える人物を指す。
「あの…どちらさまで?」
 すると人物はヘルメットをかぶる手を止め、自分を指した。
「やーだ、十常寺、十常寺」
 ふたりは再び顔を見合わせ、(いろんな意味で)あいた口がふさがらない。
「じゅ…」
「十常寺…?」
 ふたりの目の前にいるのは、どこからどう見ても身長175センチ以上の美青年(美女?)なのだから、呆気にとられてのも無理はない。
「いやー、いつものあの格好は特殊メイクだからさぁ。ほら、正装のときの私が本当の姿ね」
 そう言われれば確かに十傑集が揃ったときにはみな似たような身長になる。
「いいから早くしやがれ宦官!モタモタしてると日が暮れちまうわ!」
 十常寺はあわててヘルメットをかぶり、カワラザキの腰にしがみつく。
「懐かしいねー、昔はよくこうしてツーリングしたよねー」
「せっかく昔に戻ったんだから楽しまねえとな。いくぞ!」
 爆音とともにふたりが去ったあと、残されたほうのふたりは再び顔を見合わせた。
「幽鬼殿…」
「…孔明」
「…どうしましょう」
「だれか…信じてくれるかな…」
 ふたりにとっては未知との遭遇にも等しいこの体験は、更なる恐怖を呼び起こす以外のなにものでもなかった。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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