GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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思い出は美しく…

「本日はお願いがあってまいりました」
 珍しく孔明がカワラザキを訪ねてきたとき、幽鬼もその場に同席していた。
 孔明の話は昨今の十傑集についてから始まり、最終的に現在のリーダーである樊瑞が温厚であるためにいささか気が緩んでいるのではないか、ここはひとつ重鎮であるカワラザキの手を借りたいというものだった。
「そこで」
 孔明はもったいをつけて言葉を切った。
「私は存じ上げておりませんが、昔のカワラザキ殿は大変に厳しい訓練士でいらっしゃったとお聞きしました。ぜひともここはもう一度、カワラザキ殿によって皆様を鍛えていただきたいのです」
「しかしのう…ワシの現在の体力では…」
「そう思ってこちらを用意したのです」
 孔明が取り出したのは1本の栄養剤のようなアンプル。
「これを飲んでいただきますと、およそ25年若返ることができます。もっとも記憶などはそのままに肉体と精神が若返るのですが」
 少し若返りにも興味を持ったカワラザキが手を伸ばすのを、幽鬼が語気荒く遮った。
「じいさま、だまされるな。そんな怪しい薬…おかしくなるに決まってる」
 孔明は羽扇で口元を隠し、横目で小さく幽鬼をにらんだ。
「これは異なことを…確かに試作品の段階であるということは否めませんが」
「なら俺が飲む。じいさまを危ない目にはあわせられん」
「25年若返ったあなたの面倒を、だれが見るのですか」
 これでは埒が明かないと判断したカワラザキが幽鬼をたしなめる。
「幽鬼、お前はちょっと部屋から出ておれ。話がややこしくなっていかん」
「じいさま…」
 少し不安と不満が残ったが、幽鬼は言われるままにおとなしく部屋を出た。

 きっとカワラザキはあの薬を飲むのだろう…だが、もしも薬によってなんらかの害をこうむったときにはいつでも部屋に踏み込む…そんな気持ちで幽鬼はドアの前に立ちはだかっていた。
「おう幽鬼、どうした」
 通りかかったヒィッツカラルドとレッドが声をかけてくる。
 別に隠すことではないし、いざというとき孔明の悪計を証言してもらうには大勢のほうがいい…幽鬼は素直に部屋の中でのことを聞かせた。
「なるほど、そいつはおもしろそうだ」
「若いころのじいさまか、確かに見てみたいな」
 気楽に言うふたりとは対称的に、幽鬼はじっとドアを見つめている。



「のわあああ!」
 30分もしたころ、孔明が素っ頓狂な悲鳴をあげて部屋から飛び出してきた。
 レッドとヒィッツカラルドがすかさず孔明を捕まえ、入れ替わりに幽鬼が部屋の中に飛び込む。
「じいさま!」
 しかしそこにいたのは…黒々とした髪を後ろに撫でつけ顔中がヒゲで覆われた、ロッキー山脈あたりでクマでも狩っていそうなたくましい男だった。
「あぁ?だぁれがじいさまだ」
 アルベルトのように葉巻を取り出して咥える。
「孔明に頼まれたが…ッたくお前はなまっちろい身体しやがって。おら、こい。鍛えなおしてやる」
 有無を言わさず幽鬼の襟首をつかみ、部屋から引きずり出した。
 よもやカワラザキがこういうエージェントであったなどと知らない孔明は、ひたすらおののくばかり。
「孔明、てめえにはあとでみっちり話があるからな。こいつらを地下に放り込んだらそっちにいく、待ってろよ」
 そして片方の手で幽鬼の襟首、もう片方でレッドとヒィッツカラルドの襟首を易々とつかみ、地下のジムへと連れていってしまった。
「腕立て伏せ2万回と腹筋1万回、あとスクワット1万回な」
 いつのまにか竹刀を携えたカワラザキが床を叩きながら命令する。
 突然の無体な命令にレッドが反論した。
「おいじいさま」
 いきなり脳天に竹刀の一撃を食らう。
「つ~~~~~」
「今はじいさまじゃねえ、カワラザキさまと呼べ、クソガキ」
 それを見て震え上がったヒィッツカラルドと幽鬼は急ぎ上半身裸になって、腕立て伏せを開始した。
「てめえらの中のひとりでも逃げたら、全員に煮えた鉛飲ませるからな」

 そのころ孔明の執務室では、任務を終えて戻ってきた樊瑞が報告書を提出にきて事の次第を知った。
「こ、孔明!おぬし、なんということをーッ!」
「知らなかったのです知らなかったのです」
 25年前はまだいなかった孔明は、昔のカワラザキを知るはずもない。
 アルベルトもセルバンテスも子供で、知っているのは…十常寺と樊瑞くらいのもの。
「む、昔のじいさまは、手負いの獣よりも危険で…」
「ッて、そいつはだれのことだ、樊瑞ィ」
 全身を硬直させて振り向けば、そこに不敵な笑みを浮かべたカワラザキが立っていた。
「わ、ワシは用事を思い出し…」
「待てや、コラ」
 急いで部屋から逃げ出そうとするのを竹刀で遮られた。
「クソガキどもは地下でトレーニング中だ。樊瑞と孔明は…別メニューで鍛えてやるか」
 このときのニヤリと笑った顔を、一生忘れることはないだろうと後に孔明は語った。

 十傑集の恐怖はまだ続く。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
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