GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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さやあて

 そもそものきっかけは、数日前のこと。
 本部の大回廊を大量の書類を抱えて歩いているサニーを、ふたりの男が呼び止めた。
「サニー、オペラのチケットが手に入ったのだが…」
「おい、貴様が観たがっていた映画…」
 それぞれの手に2枚のチケットを握り締めた残月とレッドだった。
「映画?」
「オペラ、だと?」
 サニーをはさんで頭の上でふたりのあいだに火花が散る。
「映画などいつでもいけよう」
「そうはいかんな。プレミアの上映会なので明日の夜限定だ」
 少し勝ち誇ったようにレッドが言えば、残月も口の端を歪めた。
「ならば私も同じ立場だな。このオペラは明日の夜が初演だ」
「オペラなどそれこそ何日もやっているだろう」
「チケットは明日の夜指定だ」
 とうとう困りきったサニーが口を開いた。
「あ、あの~」
 そこでようやくふたりは目の前の恋敵が目的ではなく、サニーを誘うことが第一の目標だったと思い出した。
「サニー、このオペラでは君の好きな歌も演奏されるぞ」
「この映画は貴様が好きだといっていた俳優が舞台挨拶をするぞ」
 ふたりともまったく譲る気はなさそうで、サニーにすればどちらを選んでも都合の悪いことになるのはわかりきっていた。
「あ、明日の夜の予定は、一度確認してみなければなりませんし、今はこの書類を孔明さまにお持ちしなければならないので…」
 それを聞いた残月がすかさず書類の山に手をかける。
「策士も惨いことだ…さ、私に渡すといい」
 こうなるとレッドも黙ってはいられない。
「待て。ゆっくり運んでいたのでは予定の確認も遅れてしまう。私が持っていったほうが早かろう」
 今度は書類を取り合って火花を散らす。
「あの、おふたりとも…これは私の仕事ですので大丈夫ですから。明日の予定は後ほどご連絡いたしますわ」
 結局サニーは、どうしても抜けられない任務があるので、とふたりともの誘いを断った。



 その代わり、というわけではないだろうがふたりは孔明に呼び出された。
「共同で任務を?」
 サニーのことを知らない孔明は淡々と説明する。
「左様。この作戦についてはおふたりで当たっていただかねばなりません。別々の策が同時進行いたしますので、ね」
 最初に異論を唱えたのはレッドのほうだった。
「なぜこやつとなのだ?ほかの…」
「ほかの方々は別の任務で出払っていらっしゃいますのでね、あなた方にお願いいたします」
 どうしようもない…残月は重い返事を返し、レッドは小さく舌打ちした。

 任務はうまくいった…はずだった。
 残月が足場にしていた岩壁が思ったよりも脆かったことをのぞけば。
 残月はバランスを崩し、岩もろとも転がって、今かろうじて片手で絶壁につかまっている状態だった。
「無様だな」
 頭上からの声に目をやれば、ニヤリと笑ったレッドが覗き込んでいる。
 もし今レッドが残月の手を踏みつけでもしたら、残月はあっけなく落ちて叩きつけられるだろう…恋敵を消すにはもってこいの機会ではないか?
 残月は一瞬緊張したが、意外にも伸ばされたのはレッドの足ではなく手だった。
 レッドの手を借りて上がってきた残月が小さく笑う。
「フェアだな」
「こういうことにくだらぬ争いを持ち込みたくない」
 事もなげに言うレッドの腕から手首へと伝う赤い筋を見とめた残月は、ポケットからハンカチを出してレッドの腕を縛ってやった。
「お、おい」
「借りは作らぬ主義だ。ましてや…貴様にはな」

「おかえりなさい!」
 任務から戻ったふたりにサニーが駆け寄ってくる。
 ためらうことなくふたりの腕に手を回した。
 残月とレッドは同時にサニーを見つめ、互いに視線を戻す。
「勝負の仕切りなおしだ」
「よかろう。次はなにで決める?」
 両手にむくつけき花を抱えたサニーは困惑した笑いを浮かべるしかなかった。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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