GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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こちら株式会社BF経理課でぇっす

 経理課長セルバンテスは決して重役出勤ではない。
 この会社では課長クラス以上になるとタイムカードがないために、アルベルトのように悠々と午後から出勤したりする者もいるが、樊瑞のように真面目にほかのOLよりも少し早い時間に出勤する者もある。
 セルバンテスはというと、だれよりも早く出勤して経理課の窓から正面玄関を双眼鏡で眺めているのが趣味なのだ。
「おほ~、総務課の怒鬼くんは今日も形のいい胸を揺らしているねえ」
「う~ん、秘書課のQ子ちゃん、きれいだなー」
 そして早めに出勤している理由のひとつが、出張だのプライベートだのでめったに席にいないため、溜まった書類を片付けること。
「課長」
「あー、孔明がまた難しい顔で出勤してきたよ」
「課長」
「あっ、総務の幽鬼ちゃんだ!…なんだ、今日も専務のじいさまと一緒に出勤かぁ…」
「そこの変態ナマズ髭っ!」
 さすがにこう呼ばれてはセルバンテスも不愉快な顔で双眼鏡を外す。
 振り向けば同じく不機嫌な表情のヒィッツカラルドが書類を持って立っていた。
「…上司に向かってその言い方はないでしょ、人間シュレッダーくん」
「仕事をしないからそう呼んだんです。早く決裁してください」
 人間シュレッダーは否定しないのか。
 セルバンテスは渋々席につき、積み上げられた書類にサインをしていく。
 それを見て安堵したヒィッツカラルドも自分の席につき、仕事を始めた。
 始業してすぐに、サボりをかねたレッドが領収書を持ってやってくる。
「これ」
 自費で払い込んだ備品の領収書をヒィッツカラルドに突きつけた。
「へいへいっと…ん?おい、これ先月の領収書じゃないか!締め切りはとっくに過ぎてるぞ!」
「硬いことを言うな」
「お前はいつもじゃないか!」
 ヒィッツカラルドでは埒が明かないと判断したレッドは、その領収書をセルバンテスのところへ持っていく。
「課長ー、これのお金くださいー」
「うーん、ヒィッツくんの言うとおり先月のだからねえ…」
 渋い顔のセルバンテスにレッドが必殺の一言を放つ。
「払ってくれたらー、専務が出張で留守の日を教えますけどー」
 それはつまり、幽鬼のガードが弱まる日であるということ。
「んはははは!そういうことならね、払ってあげないこともないね。ヒィッツくん、頼むよ」
 もっともカワラザキがいない日は、幽鬼もしっかり有休で休んでいたりするのだが。



 ニイっと笑うレッドに、ヒィッツカラルドは金庫を取り出した。
「…いつでも通用する手だと思うなよ」
「まあ、そう言うな。私と貴様の仲じゃないか」
 意味ありげな発言にヒィッツカラルドは顔を赤くして怒鳴った。
「誤解を受けるような発言をするなー!」
「懐が温かくなったからな、今度は酒でも差し入れてやるぞ」

 レッドとヒィッツカラルドの意味ある出会いは数ヶ月前。
「さて、明日は有休だしDVDでも観て夜更かしするか」
 実はこの会社、男子だけだが社屋の裏手に社員寮がある。
 ヒィッツカラルドはその2階で部屋を借りているのだ。
 日付が変わった真夜中すぎ、ヒィッツカラルドはDVDの世界に集中しながら、テーブルの上にあるチョコをひとつ頬張った。
「私にもチョコ」
 横から聞こえた声になんのためらいもなくチョコを渡し…自分ひとりしかいないはずの部屋の違和感に気づく。
 隣りにレッドが座っていた。
「のわあああっ!」
「真夜中だぞ、でかい声を出すな」
「いきなり現れたらでかい声も出るわ!」
 ヒィッツカラルドはいったんDVDを停止させ、レッドに向き直った。
「そもそもどこから入ってきた?」
「窓から。貴様、鍵をかけておかないと危ないぞ」
「なんでここにいる?」
「総務課のみんなで飲んでたらうっかり寝てしまってな。もう終電もないからどこかに泊まろうと」
「ここは男子寮だーッ!」
 憤るヒィッツカラルドに対してレッドは至極冷静に答える。
「些細なことを気にするな。私は明日仕事なのでな、これ以上遅刻するとまずいのだ」
「おっ、おっ、お前が私の部屋にいるほうがずっとまずいわーッ!」
 レッドはヒィッツカラルドを無視してヒィッツカラルドのベッドにもぐりこんだ。
「私は気にせん。おやすみ」
「って、こらーッ!」
 いったん眠りにつくとなにがあっても起きない女、それがレッド。
 結局ヒィッツカラルドは悶々と(別の意味で)しながら朝を迎えることとなり…なぜかそれ以来レッドを意識するようになってしまったのだった。
 そしてレッドはというと、ヒィッツカラルドがなにも言わないのに味を占め、終電がなくなるたびにヒィッツカラルドの部屋へ侵入するようになった。
 侵入する際に差し入れを持っていくあたりは、少し悪いと思っているようだが、ヒィッツカラルドの男心に気づく日がくるかどうかは定かでない。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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