GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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セルバンテスの野望

 幽鬼は現在ニューヨークにいた。
 全員がココへ集まるというので、幽鬼は少し先に到着していて、それからセルバンテスが、これからカワラザキと樊瑞、アルベルトが合流する予定なのだ。
 昨夜は眠いのを我慢してカウントダウンの花火も見た。
 色とりどりの花火が上がる様は、幽鬼が今まで生きてきた10年でいちばんきれいなものに思えた。
 本当は夜明けまで起きていたかったのだけど、眠気には勝てず…目が覚めて最初にやってきたのはセルバンテスだった。
「幽鬼くんは日本の子なんだって聞いたけど、本当?」
 新年の挨拶を交わしたあとでセルバンテスはそんなことを尋ねてきた。
「じいさまはそう言ってた…俺、じいさまと同じ国の生まれなんだって」
「じゃあ、せっかくだから民族衣装で新年のお祝いしようよ。おじさんがプレゼントするから」
「民族…衣装?」
「そうそう。おじさんのクフィーヤみたいに、その国の伝統ある服装だよ」
 セルバンテスは怪訝そうな幽鬼に、ずっと昔のカワラザキの写真を見せた。
 ずいぶん昔のものなのに技術のおかげで少しも色あせていない写真の中には、紋付袴姿のカワラザキが厳かに立っている。
「わあ、これ、じいさまなんだ」
「そうそう。だから幽鬼くんもこういうのを着て、じいさまたちを驚かせようよ」
 BF団本部へやってきたときとは打って変わって明るくなった幽鬼は、セルバンテスの提案に快くうなずく。
「今、持ってくるからね。ああ、それから着せてくれる人間も必要だな」
 ワクワクする幽鬼をその場に残して、セルバンテスは大急ぎで飛び出していった。



 カワラザキがニューヨークに到着したのは、それから2時間ほどあとだった。
 幽鬼がひとりで寂しく自分を待っていたのではないかと思うといてもたってもいられず、昨夜のカウントダウンで撒き散らされた紙吹雪の紙を蹴散らして駆け込んできた。
 しかし支部の中に幽鬼の姿はない。
「む?ワシが一番最初ということはないはずじゃが…」
 ほかの者が遅れているとしても幽鬼は確実にいるはず…そう考えていたところへ元気な声が飛び込んできた。
「じいさま、ただいま」
 幽鬼の声にセルバンテスの声が混じる。
「いやー、いっぱい写真撮られちゃったね」
「…俺、変なのかと思っちゃった」
「きっと珍しいし、幽鬼くんがかわいかったからだよ!おじさんも記念写真いっぱい撮ったからね!」
 実はセルバンテスは幽鬼の成長記録をこっそりアルバムにしており、今回の件もその「野望」の一端である。
 そうして幽鬼は嬉々としてカワラザキのところへやってきた。
「じいさま!俺、おじさんが用意してくれた日本の着物で街へいってたんだよ」
 幽鬼の姿を見たカワラザキは言葉を失った。
 それもそのはず、幽鬼が着込んでいたのは…黒を基調とした艶やかな柄の「振袖」だったから。
 しかも少し整えられた髪にはカンザシまでついている。
「セルバンテスーッ!」
「あれ?おっかしいなあ…日本の子供のキモノってこんなんでしょ?」
「嘘をつけ嘘をつけ嘘をつけーッ!」
 幽鬼はなぜカワラザキが怒っているのかわからず、おろおろするばかり。
「とっとと幽鬼を着替えさせてこんかーッ!」
 セルバンテスが幽鬼を連れて消えてから、ようやくカワラザキは椅子に腰を下ろした。
 軽く腕を動かすと肩のあたりにちくりと痛みを感じる。
 よくよく見ればいつの間にか、小さなメモが肩口にピンで留められており、痛みはそのせいとわかった。
 メモにはセルバンテスの字で「明るくなりましておめでとう」と不思議な日本語が書かれている。
 カワラザキはさっきまでキャイキャイとはしゃいでいた幽鬼を思い出し「フン」と鼻を鳴らした。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
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