GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

幽鬼の逆襲

 幽鬼はまだ子供であるために、本部から出ることがほとんどないため病気にもなりにくい。
 だが十傑集をはじめとして、厳寒の地から灼熱の地へと飛び回っている者は、気温差のためにいわゆる「風邪」をひくことも多かった。

 今、幽鬼は自分専用に作ってもらった温室で花の世話をして、飼っているカナリヤにエサをやるため自室に戻るところだった。
 その幽鬼の目の前に中くらいの生き物が現れる。
「えっと…ココ?」
 ココはセルバンテスが飼っているシャムネコ。
「ニャア…ニャア」
 めったにセルバンテスの部屋から出ず、人にもなつかないココが幽鬼に近づいてきたのだ。
「どう…したのかな」
 ココは幽鬼の気を引くように幽鬼の足を何度か軽く引っかき、きてくれというように走り出した。
 ココの気持ちがわからないまま、幽鬼はあとを追いかけた。
 たどりついたのはセルバンテスの自室。
 ココは自分専用の入り口から室内に消えた。
 幽鬼がそっとドアノブを回してみると鍵がかかっていなかったようで簡単に開いた。
「あの…おじさん…いるの?」
 ココはまっすぐに隣室へ向かい、幽鬼が見たこともないような天蓋つきの豪奢なベッドに近づき、心配そうな鳴き声を上げた。
「おじさん?」
 目を凝らせばベッドの上ではセルバンテスが苦しそうに呼吸している。
「おじさん、どうしたの?」
「やあ…幽鬼くん。ちょっとね…具合が悪いんだよ…ごめんね、ココが…君のところへいったんだね」
 具合が悪いと聞き、幽鬼はおそるおそるセルバンテスの額に手を当てた。
「おじさん…熱がある」
「ああ…うん、大丈夫だよ…」


 セルバンテスはそう言うが、端から見ている限り大丈夫には思えない。
「待ってて」
 幽鬼は自分が体調を崩したときに、カワラザキがしてくれることを思い出した。
「頭を冷やさなきゃ…氷とタオルだ。それから水分を取らないと…」
 いったん自分の部屋へ戻り、専用の冷凍庫を開けたが氷ができていなかったために保冷剤を取り出した。
 それをタオルでくるんでセルバンテスのところへ持っていった。
「ああ…ありがとう」
「俺、今、お薬もらってくるから」
 今度は医務室へ向かったが、医師が不在だった。
「待っててもな…あっ、でも風邪のお薬とか熱のお薬なら、俺も読めるし!」
 劇薬の戸棚は鍵がかかっているが、一般のエージェントでも使用できるような薬の棚には鍵がかかっていなかった。
 幽鬼はそこを開けて、解熱剤を探す。
「えーと、これはお腹の薬だ。こっちは…痒いときのお薬だし…あっ、あった!」
 錠剤ではなく粉の風邪薬と、幽鬼でも飲めるような甘いシロップの解熱剤だ。
「俺だっておいしいほうがいいから、おじさんにも甘いほうあげよう。それでこっちは…そうだ!じいさまに聞いたやり方だ」
 数分後に幽鬼は甘いシロップの薬と水と…大変なものを持って戻ってきた。
「おじさん、前にじいさまに聞いたけどお注射すると早く治るんだって!俺、持ってきたよ!」
 サイズがめちゃくちゃな注射器に、なにやら怪しげな液体が充填されている。
「え、ちょ…幽鬼くん、待っ…」
 逃げ出そうとするが熱のせいで動けない。
 そうするうちに幽鬼はセルバンテスを横向きにし、なんのためらいもなく下半身をむき出しにした。
「いや!幽鬼くん、いいから…ッ」
「遠慮しないで。俺、おじさんにいつもよくしてもらってるから」
 幽鬼は満面の笑みで消毒もせず、セルバンテスの尻に注射器を突き立てた…。

「そ、それでセルバンテスは今どうしておる?」
 幽鬼から報告を聞いたカワラザキは湯飲みを取り落としそうになった。
「わかんない…寝かせたほうがいいと思って、そのまま出てきたから」
「ま、まあ、やつも十傑のひとり、これくらいでは死なんじゃろうが…」
 それでもいちおう心配になって手元の通信機でエージェントに連絡する。
 果たしてセルバンテスは「その後の」処置が適切で、現在の容態は落ち着いているという。
 幽鬼は好意でしたのだからと、とりあえずカワラザキは褒めておいた。
「ところで…注射というのは医者しかしてはいかんからな。もうしてはいかんぞ」
 幽鬼は素直にうなずいた。
「セルバンテスにはなにを注射したんだ?よもやアンプルなどわからんだろうが」
 傍にいたアルベルトが尋ねると幽鬼は少し思い出して答えた。
「俺、粉のお薬を水に溶かしたんだ。飲むよりそのほうが効くと思って」
 アルベルトは冷や汗を浮かべて、同じく緊張した表情の樊瑞と目をあわせる。
 樊瑞は作り笑顔で幽鬼の頭を撫でた。
「そうかそうか。でもワシらは心配せんでよいから、ワシらのときはまず医者を呼んでくれ。な?」
 その様子を見ながらカワラザキは、セルバンテスにはちょうどいい罰だろうと小さく笑った。

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Menu

FC2カウンター

プロフィール

まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

最近の記事

フリーエリア

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。