GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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魔女の瞳

「樊瑞さま、お目覚めのお時間です」
 女声に似せたデジタルの声が樊瑞の枕元に流れる。
 樊瑞は目を開け、ゆっくりと半身を起こした。
…老いた…な。
 あれからどれくらいの月日が流れたのか…今の樊瑞は白髪をなびかせるBF団の長老となっていた。
 いかなる仙術をもってしても老いは確実にやってくる。
 ベッドから下りるのですら億劫だ。
「おじさま、もうすぐ裁判の時刻ですわ。お急ぎくださいな」
 ノックもせずに寝室に入ってきたのは、立派に成長した大人のサニー…だが、子供のときのようにサニー・ザ・マジシャンとは名乗っていない。
 現在の彼女は、サニー・ザ・ウィッチ。
 カワラザキも十常侍もこの世を去り、樊瑞は十傑集のリーダーを降りたため、BF団には四天王ができた。
 レッド、幽鬼、残月、そしてサニー。
 怒鬼はビッグファイアの目覚めが近いとなぜか身を潜めている。
…なにもかもが変わってしまった…。
 十傑集と呼ばれた能力者たちが次々斃れてから、BF団には無能なものは処分され、命乞いなど認められぬ大粛清の嵐が起こった。
 そしてその大粛清を行ったのは四天王であり、それ以来サニーは「ウィッチ」と呼ばれるようになったのだ。
「裁判…もうそのようなものは、飽きた…」
 今までに幾多の部下が裁判の名の下に処刑されていったかを思うと、樊瑞は嫌気が差す。
「困りますわ。今日はとても大事な裁判です。おじさまにはぜひ出席していただかねば」
 父親譲りの赤い瞳が冷たい光を放っている…樊瑞は渋々立ち上がった。

 四天王の中心に据えられていたのは、策士・諸葛亮孔明。
 孔明は自分が裁判にかけられているとわかっていても、不敵な笑みを浮かべている。
「策士さま、あなたは数々の策の失敗を問われて裁かれています。おわかりですね?」
「さてさて、いったいなんのことやら」
 サニーの言葉に孔明は羽扇をはためかせて笑う。
「私の策は紆余曲折こそあれど、常に成功してまいりました。今さら四天王のみなさま方から問われる覚えはございませぬな」
 サニーは毅然とした態度で孔明に指を突きつけた。
「しかしあなたの策で私の父は命を落としたのです」
 サニーの言葉を継ぐように残月が煙管の煙を吐き出しながら続ける。
「確かに…あれでは素晴らしきも散った」
「あれは地球だけでなく、我がBF団にも被害を及ぼした」
「その前の策で、我々は眩惑をも失っている…これすべて策士の失策よな」
 幽鬼がつぶやき、レッドがいやな笑いを浮かべて追及した。
 我が意を得たりとサニーが深くうなずく。
「このように策士さまの責は明白。我々は策士孔明の処刑を求めます」
「だまらっしゃい!」
 たまりかねたように孔明が怒鳴り、羽扇をサニーに突きつけた。
「サニーどの、あなたがどれだけの能力を持たれたか知らぬが、私はビッグファイアのご意思の下に策を練ったのですぞ。その私を処刑するなど…」
「それこそがビッグファイアのご意思です。私のテレパシーは今やビッグファイアにも伝わるのです…あなたを処刑せよとご命令です」
 残りの3人がうなずく。
「馬鹿な!」
 さすがの孔明も顔面蒼白となる。
 レッドが指示するとエージェントが有無を言わせず孔明を引きずっていってしまった。
「待たんか、サニー!」
 端でその様子を見ていた樊瑞が思わず声を荒げる。
「お前は…お前は父の恨みを晴らすために孔明を…違うか…」
 振り向いたサニーはやはり冷たい瞳で樊瑞を見据える。
「だとしても…もうあの方の策は古いのです。無能な策士など…不要でしょう?」
 冷たい笑みは魔女の笑い…樊瑞は愕然としその場に崩折れた。
「おお、アルベルトよ…お前はこのようなことを望むのか…ワシの育て方は…間違っていたというのか…」
 樊瑞の咆哮にサニーの笑い声が重なった…。

 樊瑞は汗まみれになって目を覚ました。
 急いで自分の身体を確かめれば、長髪は黒いままで…ベッドの脇には幼いサニーが枕を持って立っていた。
「…サニー…」
「おじちゃま、こわいゆめ、みたの?おっきなこえだったの…」
 サニーの不安を取り除こうと樊瑞は微笑んで頭を撫でてやった。
「ああ、怖い夢だったな…」
「じゃあ、じゃあ、サニーがいっしょにねんねするの。そしたらこわくないから」
「ああ、そうだな」
 樊瑞はサニーをベッドに入れてやりながら思った。
…そうだ。こんなに優しいサニーが魔女になどなるはずはない…。
 ともに新たな眠りの中へ落ちていったが、このときの樊瑞に孔明の失策など知る由もなかった。

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ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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