GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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勝っても負けても(レッド)

 孔明が留守中のサニーは多忙だ。
 机の上に山のように詰まれた書類にサインしながら、次々とエージェントがしてくる報告と質問に答えてやらねばならない。
 さらにはすべての書類にサインをするわけではなく、どうしても孔明の決裁が必要なものに関しては孔明専用の決裁ボックスへ放り込んでいく。
「サニーさま、日本方面の作戦に遅れが見えます」
「そちらには怒鬼さまがいっていらっしゃるはずだから、手が足りないようなら残月さまに向かっていただいて」
「サニーさま、アメリカの経済状況に問題が」
「カワラザキさまにご意見を伺って。それから対応します」
 こんな様子であわただしく仕事をしているところへ、アシスタントがやってきてサニーの耳元でささやいた。
「レッドさまがご帰還になりました…重傷を負われて」
 一瞬、サインを続けるサニーの手が止まり勢いよく立ち上がったが…再び座りなおした。
「あとで…まいります、と」
 心を殺して処理を続ける。
 その場にいたスタッフもサニーのほうを見たが、サニーが平静を装っているのに気づき、何事もなかったかのように仕事に戻った。

 それは3日前のこと。
 サニーは任務へ向かうレッドを送り出した。
「危険な任務です。慎重にお願いしますね」
 サニーが心配そうに言うのをレッドは鼻で笑い飛ばした。
「私に向かってよく言う…そうだな、3日もあれば片付けてきてやろう」
「3日では無理でしょう」
「なんだったら賭けてもいいぞ?3日で終われば私の勝ち、貴様に日延べを頼んだら…」
「私の勝ち、ということですわね」
 サニーは笑った。
「楽しみですわ。勝ったらなにをしていただこうかしら」
「それはこちらの台詞だな」



 もう書類など目に入っていなかった。
 いったいなにがあったのか…確かに危険な任務ではあったが、レッドの力量ならば2日、遅れたとしても2日半もあれば完了するはずの任務だ。
 それを最初からわかっていてサニーはレッドの賭けに乗ったというのに…レッドはなにを焦ったのか。
 見かねたアシスタントが再びサニーにささやいた。
「サニーさま、残りの決裁は明日でもできます…様子を見にいかれては…」
 孔明の後継として私情を挟むなど問題外なのだろうが…このままでは仕事にもならない。
 サニーは救いを求めるような目でアシスタントを見上げた。
「15分だけ…戻ったら再開します」
 今にも涙が零れ落ちそうな目でなにを言っているのかと思いながら、アシスタントはうなずいた。

 無機質なベッドの上で包帯姿のレッドが、激しく胸を上下させている。
 頭が割れたのか、顔にまで伝った血が拭いきれずに残っていた。
 だれもいないのを幸いに、サニーはテーブルに置かれた清拭綿を取ると、レッドの顔に残る血のあとを丁寧に拭ってやった。
「サニー…か?」
 かすれた、消え入りそうな声がする。
「ええ…」
「賭け…は、私の…勝ち…だな」
「なにをおっしゃっているの!」
 本当なら抱きついて思い切り叩きたいところだが、それができずにサニーは包帯の巻かれていない、同じく血のあとが残る手を握り締めた。
「こんな…こんなことになるなら…賭けなんて、意味がないじゃないの…」
 その手にサニーの涙がこぼれる。
「泣くな…死なん」
 レッドの指が、なにかを探すように動いた。
 サニーがその手を自分の頬に押し当てると、手は愛しそうに頬を撫でる。
「部下に…あとで報告させる…」
「ええ…ええ」
 そこまで聞いたときに医師が入ってきたので、サニーはいったん退室した。
 病室の外に控えていたレッドの部下がサニーに駆け寄ってくる。
「レッドさまから伝言が…」
「なに?」
「勝ったら、一緒にいる時間を、とおっしゃっておりました」
 サニーは軽くうなずき、病室を振り向いた。
「ひどい方…勝っても負けても同じことを望むなんて…今の仕事が終わって孔明さまが戻られたら、ずっとずっと一緒に…いやというほど一緒にいてあげるんだから」
 そうしてレッドの「死なん」という言葉を信じて執務室へ戻っていった。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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