GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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別の顔(残月)

 今日は残月が任務から戻ってくる日。
 アシスタントを通じてではあるが、夕食を一緒にする約束も取り付けた。
 なにしろ特別な任務とあって、サニーはこの1ヶ月残月の姿にも声にもいっさい触れられなかったのだ。
 ドレッサーに向かい髪を梳かしながら、壁側の姿見脇にかけられたお気に入りのドレスに目をやる。
 ふと、サニーはその姿見の中に人影を見つけてギョッとなった。
 おぼろげだった人影は徐々に輪郭をはっきりとさせ…それはサニーの姿になった。
 あわてて振り向くとサニーが立っている。
「あ、あなたは…だれ?」
「私?ふふ、おかしなことを聞くのね…私はサニーよ。つまり…あなた」
 そんなはずはない。
 サニーは手近にあったヘアブラシを投げつけようとした。
「やめなさい。私はあなたなんだから、そんなものぶつけて痛いのはあなたも一緒なのよ」
 サニーはおずおずともうひとりのサニーの近づいた。
 その言葉を確かめたくて、手を取り軽くつねってみる。
 相手も痛がったがなぜか自分の手も痛んだ。
「ね?わかったでしょ。私はあなたなの」
 不思議なことに驚いたが、まるで鏡を見ているかのように同じ顔を見ているとおかしくなってくる。
「驚いたわ、本当にあなたは私なのね」
「そうよ、やっと信じてくれたのね」
 しかし…なぜもうひとりの自分が現れたのかわからない。
「ねえ、あなたはどうして私の前に現れたの?」
「だって、今夜は残月さまとデートでしょ?じっとしてられないわ」
 そう言うなりもうひとりのサニーは、サニーを姿見に向かって突き飛ばした。
「きゃああ!」
 姿見にぶつかると思ったがサニーの身体は難なく姿見を通り抜けてしまい、鏡の中の世界からこちら側を見ているようになってしまった。
「ど、どうして?」
「今からはあなたが鏡の中の私よ」
 もうひとりのサニーが目を細めたとき、ノックの音がした。



 部屋へ入ってきたのは残月。
「サニー、いい子にしていたかな」
「残月さま…!おあいしたかった」
 抱きついたもうひとりのサニーの身体を残月は優しく受け止める。
 その様子を鏡の中のサニーは、姿見のこちらから必死になって呼びかけた。
「残月さま!私はここです!それは…私だけど私ではありません!ああ、だめ…気づいてはもらえないわ…」
 このまま鏡の中の虜となってしまうのか…そう思ったとき残月が口を開いた。
「面妖なことだ…サニーはどこかにいるというのに、私の腕の中にもサニーがいる…」
 そうして手の中に出した針で腕の中のサニーを刺すと、サニーは霧のように消えてしまった。
 腕の中のサニーが消えたというのに、まだサニーを映し出している姿見…残月は姿見へ歩み寄り針で姿見を割ってしまった。
「残月さま…!」
 安堵のために泣き出してサニーは残月に抱きつく。
「どうして…どうしておわかりになったの?」
 残月は苦笑して肩をすくめて見せた。
「勘というやつかもしれぬ…いや、サニーと一緒にいるからテレパスが備わったのかもしれんな。ところで先ほどのアレは何者だ…?」
「わかりません…いえ」
 サニーはもうひとりのサニーがいたあたりを見つめた。
「残月さまは私の能力をご存知でしょう?」
「む?確か、無から有を作り出す能力、とやらか?」
「ええ…」
 サニーはうつむいたままで続けた。
「あれはきっと私が作り出したものなのですわ。残月さまがいらっしゃらなくて、寂しさのあまりに私が作ってしまった私…そう思います」
 残月は愛用の煙管を取り出すと一服つけた。
「ならば、私が無に返してやって正解であったな」
「え?」
「サニーの寂しさが形になったものだというなら、サニーを寂しくさせた私の責。私が消してやるのが筋というものであろうな」
 残月はサニーの肩を優しく叩いた。
「さあ、今度はこちらの…本物のサニーに対して責を負わねばなるまい。私との食事の約束は、忘れてしまったのかな?」
「あ…!い、いえ、すぐに支度いたしますわね」
 残月を部屋から出したサニーは、口の中で小さく「ごめんなさい」とつぶやき、大急ぎで出かける支度を始めた。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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