GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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朝食の光景(樊瑞)

 目覚まし時計がなる前に小さなサニーは目を開けた。
 いつもだったら世話係のエージェントがやってきて、サニーを軽く揺さぶりながら「サニーさま、朝ごはんですよ」と起こしてくれるのに、今日はだれもいない。
 隣で寝ている樊瑞は、すごく大きないびきをかいていてとても目覚めそうにない。
…今日はサニーが朝ごはんを作らなきゃ!
 そう思ったらいてもたってもいられず、ベッドから飛び降りた。

 椅子を持ってきてキッチンの脇へ置く。
 椅子の上に乗ってお鍋に水を入れ、タマゴをふたつ入れてコンロにかけた。
 それから今度はヤカンに水を入れて、これはコーヒーを沸かすのに使う分。
 コーヒーの量はわからなかったから、袋の口を直接フィルターにつけて揺さぶった。
 次にベーコンをカリカリに焼かないと。
 いつもは薄いベーコンだけど、使い慣れていないナイフが怖くて分厚いベーコン。でもきっと樊瑞なら食べてくれるはず。
 フライパンはちょっと怖かったけど、油が飛んでも泣かなかった。
 さすがにトマトを切ろうとしてナイフの先が指をかすめ、ちょっと血がにじんだときには少し涙が出たけど。
 最後はトースト。
 幸いにして昨日スライスしてあったパンの残りがあったから、それをトースターに放り込んだ。
 これであとは樊瑞が起きてくるのを待つだけ…でも樊瑞はなかなか起きてきてくれない。
 痺れを切らしてサニーは樊瑞を起こしにいった。
「樊瑞のおじちゃま、朝ですよー」
 目をこすりながら樊瑞は身体を起こす。
 そうしてキッチンのほうから漂ってくる、やけに濃いコーヒーの香りと焦げ始めたトーストの匂いに気づいた。
「あのね、サニー、朝ごはん作ったの!いつものおねえさんがこないから、サニーが作ったの!」
 目を輝かせてそう言うサニーを樊瑞は優しく抱きしめた。



 そんな思い出はもう10年以上も前のこと。
 樊瑞は長髪を後ろで縛り、目玉焼きを焼いている。
 コーヒーはいい具合に沸いてきて、そこいらに香りを漂わせている。
 トーストを、と思った瞬間、サニーの声が聞こえてきた。
「樊瑞さま、私、半熟ね」
 たまにエージェントの手を借りずに朝食を作ろうとすると、必ずサニーがやってきて泊り込んでいく。
 樊瑞のシャツをきて、太腿が丸見えになっているのもかまわずにキッチンに現れる。
「サニー、パンをトースターに…」
「もう入れてるわ。あらやだ、バターが切れてるわ」
 冷蔵庫をのぞいてサニーは口を尖らせた。
「ハチミツがあるだろう」
「カロリーオーバーになっちゃうもの。いいわ」
 口の中でなにやら呪文を唱えて最高級のバターを出す。
「サニー、なんでもかんでも魔法で出すのはやめなさい」
「はぁい」
 トーストを皿に乗せ、カリカリに焼いたベーコンと目玉焼き、それから淹れたてのコーヒーをカップに注いで朝食が始まる。
 おいしいともまずいとも言わずに食べているサニーをながめて、樊瑞は小さくため息をつく。
「幼いときにお前が作ってくれた朝食は…」
「いやだわ、またその話?」
 ナプキンで口を拭い、樊瑞の額に軽くキスをしてサニーは立ち上がった。
「今だったらもっと素敵な朝ごはんを作ってあげられてよ。うふふ、今朝は寝坊しちゃったけど、明日の朝は私が作るわね」
 下着が見えるのにくるりとターンし、サニーは着替えに寝室へ消えていった。
 その後姿を見ながら、樊瑞はあの日の苦いコーヒーや生焼けのベーコンがやけに美味しかったように思い出せるのだった。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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