GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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策士と魔女と(5)

 孔明は再び目を伏せた。
 BFに心を見透かされるのが怖かった…自分の心を知られればただで済むはずはない。
「わ…かりました。サニー殿にお話し、後見人である樊瑞殿にも…」
「そんな猶予はない」
 BFは冷たい笑みを浮かべ孔明を指さした。
「君は彼女に殺されようとしている…僕がそんなことを待っていると思うのか?僕だって、手を血で染めた花嫁などもらいたくはないよ」
「し、しかし…」
 なおも食い下がる孔明にBFから笑みが消える。
「孔明、僕の命令が聞けないか」
「そ、そのようなことは」
 これ以上の問答はBFを怒らせるだけ…孔明は引き下がるしかなかった。

 孔明にはわかっていた。
 花嫁?伴侶?そのような言葉にだまされるほど孔明は愚かではない。
 BFが本当に欲しているのは、自分が復活するために必要なサニーの能力。
 言われるままにサニーを差し出せば、サニーはBFに取り込まれこの世界から消滅してしまうのだ。
「そんなことは…できない…ッ」
 自分は結果的にサニーの仇となった。
 サニーの手で葬られることこそがサニーへの「償い」であると考えているのに…確かにBFの復活が早まれば、それだけ理想の世界が近づく。
 だからといってその代わりにサニーを失うことなど…孔明には我慢できなかった。
 5年前のあの作戦、すべてはうまくいくはずだった。
 アルベルトが幻夜に従っていれば、たとえ幻夜が真実を知っても世界を混乱に導くことは可能だったのに…孔明はアルベルトを消さなければならなくなってしまった。いや、それ以前に、アルベルトが自分の身を挺して大怪球を止めるなど考えもしなかった。
 十傑と幻夜との軋轢に巻き込まれぬようにと、サニーをBFに模したのも裏目に出た…。
 それらも含めて、孔明はサニーへの償いが必要だと考えたのだ。
 謝罪をする気も、説明をする気もない。
 ただサニーが自分への憎しみを持って自分を殺してくれればいい、とだけ願っていた。
 なのに…今、すべてが無になる。


「孔明さ…ま、孔明さま?」
 考えることに夢中になるあまり、サニーが呼んでいるのも気づかなかった。
 しかもいつの間にかサニーを凝視していたらしい。
「あ、ああ、なんでしたか?」
「お顔の色がすぐれないようですが…なにかございましたか?」
 いずれは殺すことになるとしても、現在のサニーは孔明を師とし畏敬の念をこめて見つめている。
 しかもかける言葉、触れる手は優しすぎる…。
「お熱は…」
 額へと伸ばされてきたサニーの手を、孔明はきつくつかんだ。
「きゃ…!」
「あなたを…」
 サニーを失うわけにはいかない。
 たとえBFの理想が目の前にあるとしてもBFには渡せない…孔明は酸素の薄い場所にでもいるかのように、激しく胸を上下させて言った。
「あなたをいかせるわけにはいかない!よろしいか、何事があってもあの謁見の間に立ち入ることは…!」
 孔明がそこまで言いかけたときだった。
 暗雲もなく晴れ渡った空から、室内へ稲妻が走った。
「孔明!」
「ぐはあっ!」
 いるはずのないBFの声が響き、同時に孔明は背中から煙を上げて倒れこんだ。
「孔明さまっ!」
 サニーとスタッフがあわてて駆け寄り孔明を抱き起こす。
 文字通り雷に打たれた孔明は背中に激しい火傷を負い、息も絶え絶えになっていた。
「何事か!」
 大音響を聞いた樊瑞が飛び込んでくる。
「樊瑞さま、孔明さまが…っ」
「しっかりしろ、孔明。すぐ医療班を…」
 その樊瑞を見もせず、孔明はうわごとのようにつぶやき続けた。
「さ、サニー殿…私の…私の命を…必ず、守…」
 それきり意識を失った孔明をしばらく見ていたサニーは、その場を樊瑞に任せると駆け出していた。
 例のあの場所へ…。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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