GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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策士と魔女と:閑話2

 孔明の執務室には、孔明以外にサニー、そしてサニーのアシスタントをするエージェントスタッフが2人常駐している。
 孔明の1日のスケジュールを組むのも、内外からの情報を整理するのもすべてサニーを含めた3人が行っていた。
 執務室に置かれたレトロな振り子時計が午後4時を知らせる。
 スタッフのひとりが何気なく孔明に声をかけた。
「孔明さま、お茶をお入れしましょうか」
「む?ああ、そうですね…」
 そこでいったん仕事の手を休め、午後のお茶の時間となった。
「私、昨日シフォンケーキを焼いたのよ。今、持ってくるわね」
「おお、サニーさまのケーキ!」
 前回のこともあり、孔明はサニーを止めようとしたがサニーはニコニコとケーキを取りにいってしまった。
「さあ、お待たせしました」
 白い皿に乗っているのはそう大きくはないシフォンケーキで、これなら4等分がちょうどいい量になるよう作られている。
「孔明さまのお口にあえばよいのですが」
 孔明の机にも紅茶と切り分けられたケーキが置かれた。
 一瞬孔明は躊躇したが、今日はスタッフやサニーも一緒に食べるのだ。そのようなケーキにサニーが毒を入れるはずもないし、スープのようなこともあるまい。
「ありがとう。いただきましょう」
 それでも用心に用心を重ねて、スタッフが口をつけてから自分も手をつけた。
「おいしい!」
「やっぱりサニーさまの手作りは最高ですね!」
「うふふ、ありがとう」
 確かにバニラエッセンスの香りや、ひと口頬張ったときの口どけ感、味もすべて申し分ない。



 満足しかけたとき、孔明は口の中に違和感を覚えた。
 サニーに気づかれぬようそっと取り出してみると、ピンク色のビニールの欠片のようなものがある。
 小麦粉か砂糖でも入っていた袋の欠片が混入したのかと思っていると、スタッフのひとりが声を上げた。
「あれっ、なにか入っていますよ」
 彼が用心深く取り出して見せたものは…孔明のと同じピンク色の欠片。
「サニーさま、ナマモノの皮が入ってしまっていますよ」
「あらっ、ごめんなさい。入れるときにちゃんと取り除けたつもりだったのだけど…」
「きっと暴れたときに皮だけ混入したんじゃないですか?」
 スタッフは和気藹々と語っているが、孔明にだけわからない。
 ナマモノ?皮?暴れる…?
 その、ナマモノなるモノがなにかはわからないが、このケーキの中に入っているのは間違いない。
 孔明は自分もその会話の中に混ざるつもりで、微笑みながら声をかけた。
「いや、確かにおいしいケーキです。ところで…ナマモノとはなんのことですか?」
 それまで笑っていた3人が一斉に、孔明を信じられないものを見るような目で見つめた。
「え?いや、あの…」
 そしてまた向き直り、談笑を続ける。
「サニーさま、ナマモノは今の時期が旬なんですか?」
「そうなのかも。一番おいしい時期よね」
 それきり孔明は話しかけるきっかけをつかめず、お茶の時間は終わりになってしまった。
 食器を片付けるサニーに孔明がうつろに笑いかける。
「サニー殿…私のことを殺そうと思われるなら…いっそひと思いに…」
「なにをおっしゃいますの、孔明さま」
 サニーは意外そうに反論した。
「私は、そのようなこと…確かに孔明さまを殺すのは私、そう決めてはおりますけれど…」
 孔明は両手で顔を覆う。
「でも、ナマモノって…ナマモノって…」
「ナマモノの皮が入っていたくらいで、お泣きにならないでください」
 母親のようにたしなめて片付けを続けるサニーを見ながら、孔明はこんな思いをするくらいなら毒を盛ってくれと思うのだった。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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