GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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策士と魔女と:閑話

 今日は朝から孔明の顔色が悪い。
 それはとっくにサニーも気づいていたが、声をかけるタイミングを見計らっていたのだ。
「孔明さま、どこかお身体でも…」
「え?あ、いや…少し風邪をひいたようです」
 失礼しますとサニーが額に手を当てればけっこう熱い。
「孔明さま、お熱が…!」
「なに、たいしたことではありません」
 サニーは孔明を遮った。
「いいえ、それが大事につながることもございます。今日は重要な決裁もございませんから、今日だけお休みになって治されては…」
 サニーがあまり心配そうに言うものだから、孔明も素直に従うことにした。
「そうですな…では私は私室のほうで休むといたします」
 そのときサニーが両手を叩いて声を上げた。
「そうだわ!孔明さま、私、風邪などすぐに治ってしまうスープをお作りしますわ。我が一族に伝わるレシピで…母の日記で習い覚えておりますの。いいえ、風邪だけではなくとても元気の出るスープで、樊瑞さまが夜のお出かけをなさるときなどは必ずお作りして…」
 そう言って頬を染めるあたり、もう子供ではないのだとわかる。
「そ、そうですか。ではいただきましょうか」
「お待ちになっててくださいね!私、すぐに食材を買い求めてまいりますから!」
 目を輝かせて飛び出していったサニーを見送り、孔明は十常寺に連絡を取った。
 まったく信用していないわけではないが、やはりそのスープがどのようなものかは気になる。
 樊瑞に尋ねるのが一番よいのだろうが、樊瑞の口からサニーを疑っていると思われたくはない。
「ああ、十常寺殿、孔明ですが…サニー殿のスープをご存知でしょうか?ええ、風邪に効くという…」
 幸いに十常寺はそのレシピをも知っていて、やはり薬のスープなので見てくれや香りはよくないが、味と効能は保証してもよい、というほどだった。
 孔明は少し安心して私室に移り、とりあえず着替えてベッドに入った。
 もしかしたらサニーはそのスープに毒を混ぜるかもしれない…しかしそれでもかまわないという気持ちがあった。



 熱が少し上がり始めたのかうつらうつらし始めたとき、凄まじい香りとともに私室のドアが開いた。
「孔明さま、お待たせいたしました!」
 凄まじい香りはサニーの持っているトレイの上、深めのスープ皿から漂ってくる。
「さあ、どうぞ」
 孔明の前に置かれたそれは、香りだけでなくその色も凄まじいものだった。
 なにしろ底が見えない。
 おまけにいったいなんの食材が入っているのかもわからない。
 だが孔明の国にも薬膳というものがあり、効能が一番で色や香りは二の次というものも珍しくはない。
「ありがとうございます、サニー殿」
 孔明がスプーンを手に、皿からひとすくいしようとした瞬間だった。
 スープの表面でなにかが跳ねた。
 なにかがスープの中に飛び込んだのではない。
 明らかにスープの中のなにかが、シンクロの選手のように跳ねたのだ。
 孔明は思わずスプーンを取り落とし、スープを指さしてサニーを呼んだ。
「サニー殿!い、今、なにか跳ねましたぞ!」
「まああ、やはり新鮮な食材は違いますわね」
「そういうことではないでしょう!」
 ニコニコと笑うサニーには孔明がなにを怒っているのか理解できない。
「孔明さま、些細な問題ですわ。さ、さ、召し上がって」
 再び孔明がスプーンを持ってスープを凝視する。
 濁ったスープの中に一瞬、なにかのシルエットが見えた。
「さ、さ、サニー殿!足が!足がたくさん…!」
「ガッツですわ、孔明さま!」
「気合を入れなければ飲めないようなスープはいりませんッ!」
 さっきまでなぜか期待に満ち満ちていたサニーの目に涙が浮かんでくる。
「あ…」
「私…孔明さまのためにと、懸命に作りましたのに…」
 泣かれると弱い。
 孔明は意を決し、スプーンなど持たず直接スープ皿に口をつけた…。

「で、私は2時間後には熱も下がって、こうして元気になったわけです」
 若手十傑集の前で孔明は昨日の悪夢を話す。
「ほー」
「そのスープの味はどうだったのだ?」
 興味半分で投げかけられた質問に孔明は淡々と答えた。
「そうですねえ。確かに色や香りを除けば、味は一流レストランのものにも匹敵いたしましたよ」
 その孔明がうつろな目になり、泣き笑いのような表情になる。
「口の中でたくさんの足がもぞもぞする感触を除けばですがねェ~」
 普段見ることのない顔に若手が一瞬引いた。
「この先任務に支障があってはなりませんから、風邪をひいた方は全員サニー殿のスープを飲んでいただくことにいたします」
 そういうわけでBF団の規則にうがいと手洗い励行が加えられ、風邪をひいてもだれも医務室へいくものはいなくなった。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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