GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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策士と魔女と(2)

 サニーの朝は、孔明の執務室へ入るところから始まる。
「おはようございます、サニーさま」
「おはよう」
 すでに入っていたエージェントから今日の孔明の予定や書類を受け取り、本日孔明がどう動くべきかを取捨選択する。
「おはようございます、サニー殿」
 それが終わるのを見計らったかのように孔明が入ってくる。
 サニーは椅子から立ち上がり孔明を迎えた。
「おはようございます、孔明さま」
「今日の私の予定はどうなっていますか?」
 サニーは手早くスケジュール表を見る。
「9時より会議、その後アキレスさまとともに新しい基地の視察のご予定がはいっていらっしゃいます。午後にはこちらへ戻られ残務の処理を…」
 目を閉じて聞いていた孔明が満足そうにうなずく。
「けっこう。ではあなたの予定は?」
「午前中、過去の作戦指令書を検分し、午後からは孔明さまと同じく残務を執ります」
 孔明は再び深くうなずいた。
「では私は議場へまいります。あとのことはよろしく」
 今までついていたアシスタントよりも信頼が置けるため、孔明は一切をサニーに任せ自ら目を通す書類はほとんどなかった。
「いってらっしゃいませ」
 孔明を送り出したサニーは、そのまま執務室の隣に設けられている洗面所に飛び込んだ。
 孔明といる時間…その空気はまるで戦場に置かれているかのように緊張したもので、その緊張が解けるときサニーは吐き気を覚えるのだった。
 執務室に戻り、過去の作戦指令書を選び出す。
 5年前の「地球静止作戦」…サニーにとってはいろいろなものを失ったその指令書には、ロックがかかっていなかった。
 孔明にとって最も重要かつ触れられたくないもののはずであるのに、そのファイルはサニーのパスワードで簡単に開いたのだ。
「私に…これを検分せよと…」
 孔明の真意を図りかねるまま、サニーはファイルを開いた。



 孔明の顔色の悪さに気づいたのは樊瑞だった。
 どこか具合でも悪いのかと勘繰ったが、会議を淡々と進めているあたりそのようには見えない。
 その樊瑞に幽鬼がそっと耳打ちした。
「樊瑞、気づいているか、孔明の様子…」
「む?やはり具合でも悪いのだろうか…」
「いや、違う」
 心を探らずとも、長年の観察で幽鬼にはほぼ相手の考えていることが想像できる。
「あれは…なにか心に決めたことがあるが、その決意が揺らいでいるというような感じだ。もっとも、その内容まではわからんがな…」
「ふーむ?」
 やはり気になる樊瑞は、視察へ向かう前の孔明を呼び止めた。
 自分の感じた疑問を投げかければ、孔明はかすかに笑って否定する。
 ただ、ひどく気になることを言った。
「もし…私の身になにか起こったとしてもサニー殿がいらっしゃいます。なにもご心配されますな。そして…その原因を突き止めようとなさいませんように」
 樊瑞がその言葉の意味を問おうとしたが、飛行艇の爆音にかき消されてしまった。

 午後になり孔明は予定通り執務室へ戻ってきた。
 やはり同じようにサニーが頭を下げて出迎える。
 孔明の顔に一瞬緊張が走ったが、何事もないように机についた。
「今日はどれを検分なさいましたか?」
「5年前の…地球静止作戦ですわ」
 孔明の身体が強張る。
 サニーはそのまま言葉を続けた。
「これの…一番の致命的なミスは、私の父、アルベルトなのでしょう?国警のあの人が死んで、生涯の仇敵を失った父は作戦から外れていった。だから孔明さまは父を…」
 孔明にそのつもりがなかったと言っても、結果的にアルベルトは死んだ。
 遠因に孔明の策略がなかったとは言えない。
「そう…かもしれません」
 孔明は大きな息を吐き目を閉じた。
「確かに私の策によってアルベルト殿は亡くなった。つまり…私はあなたの父の仇でもある。私が憎ければ…私があなたに背中を見せているときでもかまいません。いつでも私を…」
 殺せという言葉はサニーの言葉で遮られた。
「いいえ、私は孔明さまを殺したりはしません」
 サニーは静かに孔明を見つめたが、その手はすべてを知った憎しみのためにかすかに震えていた。
「私はまだ孔明さまから学ばなければならないことがたくさんある…だから今はあなたを殺したりしない…いつか、私があなたに代わるその日まで…」
 遅かれ早かれサニーはいつか真実を知る…孔明はそれを今日に決めた。
 今日殺されてもいいつもりだったのに、少し生き延びてしまった…。
 こんなものがサニーとの結びつきになっていることを哀しく思いながら、孔明はそれが自分の決めたことだからと再び目を閉じた。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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