GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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策士と魔女と

 その結果にはだれもが驚き、ある種当然のようにも感じられた。
 17歳になったサニーを交えての十傑集会議、そこでサニーは十傑から漏れたのだ。
 十常寺や残月などは当然サニーがアルベルトの後継として十傑入りするものと思っていた。
 だがカワラザキやレッドのように、サニーをまだ未熟と感じるものもある。
 最終的な決断はBFの意思…つまり孔明によって為された。
「サニー殿は、まだ十傑集には入れないとのご意思です」
 それがBFの出した結論なのだから反論はない。
 問題は孔明の次の言葉だった。
「この私のアシスタントを務め、今しばらく経験を積むように、とのことです」
 一同が一瞬ざわめき、カワラザキが異を唱えた。
「孔明よ、サニーはアルベルトの娘であり樊瑞を後見として今まできた。そのサニーが、十傑でもないお主の、アシスタントとはどういうことじゃ」
 下世話な表現をすればサニーはサラブレッドも同然であるのに、駄馬同様の扱いをすると言っているようなものだ。
 少なくともこのような扱いは、カワラザキの実子でない幽鬼にだってされたことはない。
「すべてはBFのご意思です。私からお話しすることはなにもございません」
 涼しい顔で孔明はそう言い、サニーのほうを見た。
「サニー殿、あなたはいかがですかな?異存があればBFにおうかがいしますが」
 サニーは十分に己の未熟さを…なにしろ実戦にだって出たことはないのだ…知っていた。
「いいえ、ございません」
 サニーの後見人である樊瑞が、そしてなによりサニー自身が認めたのならば他者が口を挟むことではない。
 一同はそのまま解散となった。
 十傑がてんでばらばらに散っていく中、カワラザキが樊瑞を呼び止める。
「樊瑞よ、これでよかったのか?」
「む?」
 樊瑞はいつもと変わらぬ表情で答えた。
「今しばらくは…サニーにはこのほうがよかろう」
 カワラザキが樊瑞の視線を追えば、孔明と連れ立って去っていくサニーの姿があった。



 執務室に入った孔明はサニーに分厚い書類の束を手渡す。
「サニー殿、これは作戦指令書です」
 サニーは唇を真一文字に結んだままうなずいた。
「しかし…この指令書には故意に間違えている部分があります。あなたには今から、それを探していただきたい。どこかにミスがあれば作戦は失敗になります…あなたがそのミスを見つけられねば作戦が、つまりはBFの目標が失われるのです」
 サニーは力強くうなずく。
「私はこれからBFのところへまいります。私が戻るまでに最低でもひとつは見つけていただきます。それが…私からあなたへの最初の試練です」
 孔明はそう言ってサニーをその場に残し、BFとの謁見の間へ向かった。
 扉を抜ければ宇宙空間へ放り出されたような感覚になる部屋の中央、そこに実体のないBFの姿が浮かんでいた。
「策士…僕がなぜ、君を呼んだか、わかっているね?」
 孔明は情けない表情になり頭を深々と下げた。
「お許しください…」
「君はまた、僕を騙って彼らを謀った」
「はい」
 嘘をつこうが、言い訳をしようが、BFにはすべてわかってしまっている…孔明は素直に認めた。
「君がそうまでして、彼女を求めた理由…それは僕には理解しがたい感情だ」
 まだ未熟なサニーを十傑にすれば、ほかの者と同じように危険な任務に出さなければならないこともある…孔明はサニーを失いたくなかった!
「今回だけは見逃そう…だがこの次に僕の名を騙ることは許さない。わかったね?」
「ははっ」
「君は…全員を謀ったと思っているようだが、混世魔王は君の本意に気づいているよ…」
 BFに対し頭を上げられないままで孔明は目を見張った。
「しかし彼には、君の邪魔をする意図はないようだ…」
 BFは冷ややかな目で孔明を見下ろし姿を消した。
 孔明の全身に汗が噴き出る。

 執務室へ戻るとサニーは立ち上がり孔明を出迎えた。
「ミスは見つかりましたか?」
「はい。今のところ2か所ですが」
 サニーが指し示した部分は孔明がわざと犯しておいた致命的なミス…最初にそれを見つけたサニーの知恵に内心舌を巻く。
「けっこう、それでこそ私のアシスタントです」
 孔明はサニーに羽扇を突きつけた。
「あなたはただのサニー・ザ・マジシャンで終わってはならない。あなたはこれから、この策士孔明の後継となるべく成長するのです」
 有無を言わせぬ孔明の強い口調に、サニーは孔明の目を見据えた。
「はい、孔明さま」
 孔明にはそのサニーの赤い瞳が、いつか自分をも燃やし尽くす炎のように見えた。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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