GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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孔明・ドン・ファン

 それはまったくもって青天の霹靂としか言いようがなかった。
 いつものようにサニーに心構えがどうだの、やれスカートの丈がどうだのとお説教をしていたとき。
 地震もなく、もちろんサニーの魔法でもない。
 本部にある鐘楼の壁がガラガラと音を立てて崩れてきた。
「サニー殿っ!」
 孔明はとっさにサニーを突き飛ばしていた。
「孔明さまっ!」
 突然のことに驚き戸惑うサニー。
 だが突き飛ばされて転んだ体勢を立て直したときには、孔明はすでに瓦礫の下だった。
「だれか!だれかぁ!」
 大急ぎでエージェントが飛んできて瓦礫を撤去する。
 幸いに、というか孔明はつぶれておらず、出血もしていないようだった。

「孔明がケガをしただと?」
 カワラザキと樊瑞は孔明を案じて、孔明の部屋へと急ぐ。
 だが孔明はいつもと変わらぬ様子で…頭に包帯こそ巻いていたが…ふたりを出迎えた。
「これはお二方、どうなさいましたか?」
「む…」
 何事もなかったかのような孔明にふたりは肩透かしを食らったようになる。
 樊瑞は責任を感じて傍にいたサニーに尋ねた。
「サニー、孔明は異常ないようだな」
「そ、それが…」
 サニーが口ごもったそこへ女性エージェントが書類を持って入ってきた。
「孔明さま、例のファイルです」
「ありがとう」
 部下など気にも留めない孔明が礼を言っただけでも珍しいのに、そのあとに続いた言葉で一同は絶句した。
「今日の服装は素敵だね。エレガントで君にとてもよく似合っている」
 全身黒ずくめで素敵な服装もないものだが。
「あ、ありがとうございます…」
 エージェントが逃げ出した。
「ずっと、こう…なんですの」
 サニーがため息をつくのも無理はない。


 意識を取り戻した孔明は、まずお茶を1杯所望した。
 ここまではいつもの孔明、しかしここからあとが違う。
「君が入れてくれるお茶はいつも美味しい。もしかして私にだけ特別なお茶を入れてくれているのかな?」
「え、ええ?」
 戸惑う女性エージェントをいきなり膝に抱え上げる。
「よければこの美味しいお茶のお礼に、私と食事などどうかな?」
「し、し、失礼いたしますっ!」
 またもやエージェントは逃げ出した。

「というわけで…女性と見ればすぐに口説く孔明さまになってしまいましたの」
 すでに6人の女性エージェントと食事の約束をしているらしい(もっとも孔明との約束を本気にするエージェントはいないだろうが)
「どうやらこれまで私は少し禁欲的になりすぎていたようですな。これからは策士などと名乗らず、ドンファンとでも名乗りましょうか」
 羽扇をはためかせ高笑いをする。
 そこでようやくサニーに気づいたように声をかけた。
「そういえばサニー殿、おケガはありませんでしたかな?」
「ええ、孔明さまのおかげで助かりました」
「それはけっこう」
 そうしてあろうことか、サニーの手を取り赤い瞳をじっと見つめたのだった。
「サニー殿、女性エージェントたちとのやり取りをご覧になっていましたね?」
「え、ええ」
「あれはすべて芝居。すべてはサニー殿の気を引くためにやったことと思ってください。こうまでして私がサニー殿の気を引きたい理由…もうおわかりですな?」
 いつのまにかサニーの手を握っていた手が、サニーの肩へ回り、背中へと回って抱きすくめようとした瞬間。
「サニーを口説くとは100万年早いわー!」
 カワラザキに殴られ、樊瑞の銅剣で切られ、さらにはサニーの後ろにいる成仏しきれない誰かさんの衝撃波を受けて、孔明は見事に吹っ飛び窓から落ちていった。
 ちなみに孔明の部屋は3階である。

「で、私がなんですって?」
 新しい包帯を巻いた孔明が不機嫌そうに言う。
「ドンファンな孔明さまもいいかな、って」
 ニコニコ笑うサニーに孔明はさらに不愉快な顔になる。
「ドンファンとはだれのことですか。私は策士です、策士」
 ドアから内部をうかがっていた、孔明と食事の約束をしたエージェントたちが一斉に安堵の息を漏らした。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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