GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

もう一度生まれよう

 それは幽鬼がカワラザキに引き取られて間もないころ。
 頭に色とりどりの電極をつけた幽鬼が、研究班のエージェントたちをにらみつけている。
「まったく…なんて子供だ」
 だれかがため息混じりにそうつぶやいたとき、ドアが開いてカワラザキが入ってきた。
 緊張で身体を強張らせるエージェントを手で制し、幽鬼に微笑みかける。しかし幽鬼は固く結んだ唇をほころばせはしないし、ギラギラと射るような視線を外しもしなかった。
 カワラザキは動じる様子もなく、近くのエージェントに声をかける。
「難しいようじゃのう」
「は。人間に対する不信が強いものですから…とりあえず、ひどく栄養事情が悪いようですが推定年齢は10歳程度かと思われます。それにより同年齢の子供より体格は劣っています。まだ正式な知能テストをしていませんのではっきりとは言えませんが、学力に関してはやはり劣っているかと。ただ…」
「ただ?」
「能力としては未知数です」
 エージェントがやや困ったような表情で報告したのを、カワラザキは一蹴した。
「なんのデータも取れておらんのに、未知数とはよく言えたもんじゃな」
 軽くにらまれ、エージェントたちはさらに恐縮する。
「この子に関しては、すべてワシに一任されておる。この子が心を開くまで研究は一時中止じゃ」
 そうして顔を見合わせるエージェントを尻目に、幽鬼の電極を外して部屋へ連れ帰ってしまった。
「さて、お前はどうやったら心を開いてくれるのかな?」
 ぽんぽんと頭を叩く手を幽鬼が払いのける。
「ふふ、嫌われてしまったか…」
 部屋の隅へいき膝を抱えてうずくまる幽鬼をながめて、カワラザキは小さくつぶやいた。
「眩惑の力を借りるか…」



 いつものようにラグの上でくつろぐセルバンテスは、珍しく居住いを正しカワラザキを迎えて椅子を勧めた。
 カワラザキの話を聞いたセルバンテスが、水煙管のパイプを外して答える。
「じいさまが、あの子を育ててみるというのはどうかね?」
「む?ワシはとっくにそのつもりじゃが?」
 怪訝そうなカワラザキにセルバンテスは首を振った。
「違うよ。聞けばあの子は劣悪な環境の中で育ってきたそうじゃないか。そしてその環境とあの子の持つ能力が、あの子を人間不信にしてしまった…ならばもう一度生まれたところから育てなおせばいい」
「時間を?」
「いや、そんなことはBFにだって無理だろうね…私の能力で、あの子を幼児に逆行させるのだよ。そうして赤ん坊のときからじいさまが育ててやれば、少なくともあの子はじいさまには心を開くはずだ。少し時間はかかるかもしれないがすぐに今の年齢に追いつく…そのころには身体もちゃんと成長するんじゃないかな」

 その試みはうまくいき、カワラザキはエージェントの手も借りながら幽鬼を育てている。
 幽鬼もカワラザキには愛情を感じ、心を開き始めていた。
 その様子をカワラザキから聞かされたセルバンテスは、通信を切ってからかすかに唇を歪めた。
(あの子は成長したらいい子になるだろうな…ふふ、ほんの少し、私のことも刷り込んでおけばよかったかな…)

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Menu

FC2カウンター

プロフィール

まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

最近の記事

フリーエリア

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。