GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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夢から覚めたら…

 幽鬼はあまり夢を見ない。
 人の心が読めるだけに、自分の心も読まれてしまうのが怖くて眠っているときも意識を遮断しているらしい。
 もっとも夢など見ても覚えているかどうかにもよるのだが。
 ただ、この夜は違った。
 夢の中の幽鬼の前に現れたのは、幽鬼より幾分年嵩で透明感のある少年…その存在に幽鬼は萎縮する。
「やあ、僕を、知っているね?」
 幽鬼を安心させるように少年は言葉を刻みながら話した。
 幽鬼がうなずくと少年は優しげに微笑む。
「僕のために、いつも、つらい訓練を受けたり、激動を、遠い地にやったりして、寂しくさせているね」
 肯定したものか否定したものかわからず、幽鬼は戸惑いながらも首を横に振った。
「そんな君に、僕から、贈り物だよ。明日の朝、部屋の窓を、開けてごらん。そこに僕から、君への、贈り物を置いておくから」
「贈り物って、なに?」
 少しかすれた声でそう聞くと、少年は微笑みながら教えてくれた。
「小鳥…君の、好きそうなものだ」
「でも、策士が怒るから…」
 そうだ、あの男は動物が嫌いなのだ。動物は人間と違って意のままにならぬから。
「大丈夫、孔明には、僕から話しておく。じゃあ、ね」
 その会話をして少年が姿を消してから眠ったのかどうかわからない。
 だけど幽鬼はすぐに目が覚めたような気がした。

 ベッドから飛び起きるなり、もう陽が差し込んでいる窓を大急ぎで開ける。
 窓の下に、猛禽にでも襲われたのか1羽の傷ついた小鳥がうずくまってさえずっていた。
 幽鬼は身を乗り出して小鳥を両手で大事そうに包み、身体を見てやった。
 翼が折れていて、足から血が出ている。
 命に別状はなさそうだが、早く手当てをしてやらなければならない…そう思うといても立ってもいられずカワラザキの部屋へ向かった。
 通路の途中で規則に厳しい孔明とバッタリであってしまった。
 孔明は幽鬼のパジャマ姿を見て顔をしかめる。そしてその視線が幽鬼の両手に注がれた。
「鳥、ですかな?」
 差し出せといわれては大変と幽鬼は珍しく反論する。
「び、BFさまにもらったんだ」
「存じてます。BFから聞いておりますのでね」
 それから孔明は涼しい顔で続けた。
「小鳥ですから医療班へ持ち込んではなりませんよ。農園の担当者が詳しいですから彼に診せなさい。彼に預けたらパジャマを着替えて、朝食を。鳥の世話はそれからです」
 幽鬼はまだ孔明に一度見せたことのない顔で微笑んだ。
「あ、ありが、とう…」
「どういたしまして。BFの御意思ですからな」
 それから幽鬼は孔明に言われたとおり担当者に小鳥を見せ、カワラザキのところへいって鳥かごと世話をするための道具一式をねだった。
 珍しい幽鬼のおねだりにカワラザキは快く引き受け、すぐに用意してくれた。
「ほほう、カナリヤじゃな」
「この鳥?」
「ああ。しかしこの色、野生種ではなさそうじゃな…どこからか、迷ってここまできたのか…」
 だが幽鬼の耳にカワラザキの疑問は届いていなかった。
 綺麗な黄色で、綺麗な声でさえずるカナリヤにすっかり夢中になってしまっていたのだ。
「じいさま、俺の指に乗った!」
 目を輝かせて喜ぶ幽鬼に、カワラザキもBFからの贈り物とそれ以上なにも言わなかった。

 その日から、どこへいくのにも鳥かごを持って歩く幽鬼の姿が本部で見受けられるようになる。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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