GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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 任務を終えて居城へと戻ってきたアルベルトを、少し渋い表情のイワンが出迎える。
「どうしたイワン、儂の留守中になにかあったか」
「は…」
 イワンはアルベルトを上目遣いに見ながら恭しく述べた。
「樊瑞さまより連絡がありまして、その…サニーさまがご病気なので見舞っていただきたい、と」
 アルベルトはまたかというように葉巻の煙を吐き出した。
「サニーのことは樊瑞に一任してある。見舞うつもりはないと伝えろ」

 イワンから連絡を受け取った樊瑞は、脇で読書に勤しむサニーを見てため息をついた。
 確かにアルベルトのいうとおりサニーのことは任されている。
 何事があっても呼び出してくれるなというアルベルトとの約束も守ってきたつもりだ。
 だが悲しいことがあった夜、サニーが小さな声でアルベルトを呼ぶとき樊瑞の胸が締め付けられそうになるのだ。
 今までもサニーが病気と偽ってアルベルトを呼んだがいずれも失敗に終わっている。
「アルベルトも冷たいねぇ。たまには顔くらい見せてやってもいいのに」
 思い余って相談したセルバンテスもサニーに同情する。
「仮病を使っても、アルベルトはテレパシーでサニーちゃんの状態がわかるからね。まあ、だから余計に顔など見せなくてもいいと思ってるんだろうけど」
「眩惑の、なにかいい方法はないか。このままではあまりにもサニーが不憫だ」
 セルバンテスはしばらく考えてからこう申し出た。
「魔王、仙術を使ってみよう」

「た、た、大変ですアルベルトさま」
 いつになくあわてたイワンが飛んできた。
「何事だイワン」
「サニーさまが…サニーさまが意識不明と…!」
「くだらん」
 またいつもの仮病か…。
 アルベルトは一蹴し、テレパシーでサニーの意識を探ってみる。
 だが今日は違った。
 いつもなら元気よく樊瑞に話しかけたりしている様子が浮かぶのだが、どんなに意識を集中してもサニーを捕まえられない。
「…まさか!」
 今度は本当なのか。
 本当にサニーは病気なのか。
「イワン、本部へ向かうぞ」

 果たしてサニーは自室のベッドで意識をなくしたまま横たわっていた。
「…海に落ちたのだ」
「ちょっと目を離したときだったよ」
 樊瑞とセルバンテスの声に耳も貸さず、血の気を失ったサニーの頬にアルベルトが触れる。
 バラ色のはずの頬は冷たく、生命の鼓動も感じられない。
 アルベルトはサニーの手をとり、頭の中で呼びかけた。
「サニー、まだ母のところへ逝くには早かろう。もう一度…もう一度父の元へ戻ってこんか…!」
 幾度めかの呼びかけの後、サニーの手が軽く動いた。
 頬に血の気がさし呼吸を始める。
「サニー…!」
 アルベルトの声を聞き、樊瑞はセルバンテスを促して部屋を出た。
「十常侍を呼んでこよう」

 数分後、樊瑞は十常侍のところではなくセルバンテスの私室にいた。
「いやあ、うまくいったね魔王。仮死状態の仙術はさすがだよ。これでサニーちゃんは目を覚まして大好きなパパとご対面って訳だ」
 乾杯のようにワイングラスをあげたセルバンテスと同じく、グラスをあげた樊瑞の表情は幾分暗かった。
「しかし…ワシらはどうあってもサニーの父とは成り得ぬと思い知らされた気分だ」
「当たり前じゃないか、魔王」
 セルバンテスは水煙管を吸い込む。
「血は水よりも濃いといってね、サニーちゃんのパパはひとりだけだよ。私たちは傍観者にすぎないさ」
 それでも納得できなそうな樊瑞をさらに慰めた。
「まあ待ちなよ。もうしばらくしたらサニーちゃんがきっと駆け込んでくるさ、樊瑞のおじさま、ってね」
 すでにセルバンテスのドアの向こうにはふたり分の足音が近づいてきていた。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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