GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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孔明の罠です、お嬢さま

 その朝、サニーはいつものように目覚めた…はずだった。
 しかしなにかがいつもと違う。違っているのは…起こしにきた樊瑞の姿。
 後ろに流しているだけの長髪を今朝はひとつにくくっており、スーツではなくベストを着用している。
「おはようございます、お嬢さま」
 穏やかに微笑みながら恭しく頭を下げる。
「…おじさま?」
 突然のことに戸惑い、目をぱちくりさせるサニーに樊瑞は笑って説明した。
「ふふ…どういう風の吹き回しか知らんが、策士のやつめが今日はサニーをお嬢さまにするのだと言ってな。我々は召使いの役だそうだ」
 ほかの人間はわからないが、樊瑞はどうやらこの役回りを楽しんでいるようだ。
「さあ、ベッドから出てお顔を…向こうでお待ちしておりますぞ」
 わけがわからぬままにサニーはベッドから降り、顔を洗った。
 さて、着替えようかとしたとき部屋へ入ってきたのはセルバンテス。
「おはようございます、お嬢さま。今日のお召し物はいかがいたしましょうか?このセルバンテスがお見立ていたしますぞ」
 セルバンテスまでもが一緒になって楽しんでいる…そう思うと、サニーは「お嬢さま」になることにした。
「え、ええと…ピンクのがいいかしら」
「かしこまりました。直ちにピンクのドレスをご用意いたします」
 セルバンテスはそう言って手早くワードローブからドレスを取り出し、てきぱきとサニーの身支度を整えた。
「さあ、朝食の支度ができております。食堂へどうぞ」
 意外なことに食堂では怒鬼が、なにもしゃべりはしないが腕に白いナプキンをかけて待っていた。
 サニーのために椅子を引き、ワゴンに乗ったシリアルやミルクを用意する。
「あ、ありが…とう」
 ございます、とつけそうになり今は「お嬢さま」であることを思い出す。
 怒鬼は恭しく頭を下げ、サニーの横に侍った。

 朝食を終え、いったん自室へ戻ったところへ待ってましたとばかりに現れたのは孔明。
「お嬢さま、お勉強の時間でございます」
「え、ええ~」
 せっかく「お嬢さま」として楽な時間を過ごせるかと思ったのに、とサニーは小さく不満の声を漏らす。
「なにをおっしゃるのです。しっかりとお勉強なさいませんと素敵な淑女にはなれませんぞ」
 それでもめったに執務室から出ない孔明が、手取り足取り教えてくれる勉強はけっこう楽しかった。
 孔明が下がるのを待っていたようにトレイを持った残月が部屋へ入ってくる。
「お嬢さま、午前のお茶の時間でございます」
 召使いらしく、いつもの覆面はやめていた…サングラスはかけていたけれど。
「本日の茶葉は、スリランカより取り寄せました逸品なれば…」
 紅茶を入れながら得意そうに説明を始める。
 サニーはちょっと悪戯心を出して言った。
「説明はいいわ」
「失礼いたしました、お嬢さま」
 残月もニヤリと笑う。

 少しだけぼんやりした時間を過ごし、昼食を終えてしばらくしたときヒィッツカラルドがやってきた。
「お嬢さま、乗馬の時間でございます」
 しかしそこへ割って入ったのはレッド。
「おや、お嬢さまは確か運動のお時間かと…」
「なにを言われる。お嬢さまには乗馬こそ相応しい」
「いやいや。落馬などしてお嬢さまに万一のことがあってはどうされる」
 ふたりのやり取りはなかなか見ものだが、どちらを選んでもあとが大変そうだ。
「今日は気分が乗らないので、どちらもやめておくわ」
 サニーがやんわりと断れば、ヒィッツカラルドは残念そうに、レッドはせっかく付き合ってやったのにというような表情で下がった。
 入れ替わりにワゴンを押して幽鬼が入ってきた。
「…お嬢さま、おやつをお持ちしました」
 銀のお盆にはイチゴのタルトが乗っている。おそらく幽鬼の手作りだろう。
 ひと口食べてサニーは感嘆の声を上げた。
「おいしい」
「お褒めに預かり恐縮でございます、お嬢さま」
 幽鬼が照れくさそうに微笑んだ。

 あわただしいような、それでいて楽しい一日が終わろうとしている。
 十常寺の夕食とカワラザキのお話も楽しかった。
 あと残っているのは…しかしまさか、あの男がこんな遊びに参加するはずはない。
 そんなふうに考えながら寝室のドアを開けると、そこにアルベルトが立っていた。
 アルベルトはいつもと変わらぬ表情でサニーを見下ろしている。サニーがおやすみなさいを言ってベッドへ入ろうとしたときだった。
「おやすみの時間でございます、お嬢さま」
 アルベルトがそう言ったのだ。
 そうしてサニーをベッドへ連れていき、上掛けをかけてやった。
「どうぞ、よい夢を」

 明かりの消えた寝室。
 サニーはベッドの中でひとりクスクス笑っていた。

*Comment

お返事 

>七施陽さま
 どうも~。アルベルトはツンデレですね、ええ。レッドと同じくらいツンデレだと思いますよ。
 でも孔明のあの声で「お嬢さま」と呼ばれるのは一番似合うと思うんですが!どうですか!(落ち着け)手取り足取りに憧れておいでのようですがw間違った場合は容赦なく羽扇で叩かれると思います、ハイ。
  • posted by まいりぃまいろ 
  • URL 
  • 2009.05/21 00:12分 
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ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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