GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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余韻

 所用で里へ帰っていたレッドがBF団本部へ戻ってきたのは、つい先ほどのこと。
 サニーが一番に出迎えるかと考えて、里に咲き乱れていた菜の花を土産に持ち帰ったのに…サニーの姿はない。
 任務に出たのなら一言ありそうだが、それもないとすれば私室のほうか。
 レッドはサニーの私室を訪れてドアをノックした。
「おい、私だ。いるか?」
 ドアが開いて顔を出したのはサニーではなく樊瑞。
「な…混世魔王、こんなところでなにをしている!」
 樊瑞はそれには答えず、レッドを室内へ入れた。
「サニーにあいにきたのか?」
「…そういうわけではないが、その、これを持ってきてやっただけだ」
 樊瑞は菜の花をちらと眺め、レッドをサニーの寝室へ連れていった。
 普段は鍵などかけることのない寝室の鍵、厳重なロックを樊瑞が外す。
「ほかの者なら論外だが、お主なら…入れてもよかろう」
 カーテンを引いた暗い室内、ベッドの上ではサニーが眠っていた。
 だが…なにかがおかしい。
 違和感に気づいたとき、レッドは小さく息を呑み震える声で尋ねた。
「死んで…いるのか?」
「死んではおらぬ。その証拠に頬の赤みは失せておらぬ」
 言われれば確かにバラ色の頬はそのまま、生気を失っているようには見えない。
「アルベルトが逝ってからな、ときおりこうなるのだ。不定期に、生きたまま死んだようになる…昨夜、ワシと食事中に倒れた」
「前兆は?」
「ない。普通に話をしていたりしても不意に倒れる。そして…どれくらいで意識が戻るのかわからんのだ。早ければ5時間ほど、3、4日の場合もある。こうやって本部にいるときならばよいが、任務の最中や敵との交戦中にこうならぬとも限らん…」
 樊瑞が深いため息をつく。

「倒れてから不審者が近づかぬよう見張っておったが、ちょうどお主がきてくれたなら都合がいい。孔明に報告書を出すまで見ていてくれ。急ぎのがひとつある」
 レッドの返事を待たずに樊瑞は寝室を出ていこうとする。だがレッドに異存はなかった。
 樊瑞の気配が完全に消えてからサニーに近づく。
 胎児のように身体を丸め、昏々と眠るサニーを軽く揺すってみたが起きる気配など微塵もない。
 そればかりか身体全体が強張っており、楽な姿勢をと考えても無理のようだった。
「衝撃が死んだとき…お前の受けたショックがかなりのものだったとは聞いた…。だが、いつまでそれを引きずっているのだ」
 サニーの反応はない。
「お前の心の中に衝撃の占める割合が大きくて…そこが欠落して空洞になっていて…それでこうなるのか?」
 死んだわけではない。すぐに意識は戻るからと考えていても、なぜか切なくなる。
「私は…お前の心の中のどれくらいなのだ。衝撃の空洞は、私では埋まらないのか!」
 石のように硬いサニーをきつく抱きしめた。
「いいかげんに…私だけのものになってくれないか」
 それでもサニーが目覚める気配はなかった。

 樊瑞が戻ってくるのと入れ替わりにレッドが部屋を出ようとしている。
「すまなかったな、レッド。お主の呼びかけでも…戻ってこなかったか」
「ああ…私はもういく。次の任務があるのでな」
 レッドを見送り寝室に入った樊瑞は、サニーが菜の花の束を抱えていることに気づいた。
「フム…萎れる前に戻ればよいな」
 サニーはレッドを抱きしめている。
 目覚めたとき、最初にレッドを思い出すように。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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