GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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アクアリウムの一日(レッド)

 レッドは、自分でもよくまあ飽きないものだと思いながら、サニーを連れてアクアリウムの中を回っていた。
 いつもデートの場所は決まってアクアリウム。それでもサニーは不満ひとつ言わない。
「レッドさま、お魚が好きなんですね」
 薄暗い館内で水槽を眺めているレッドの目は、普段より少し優しげに見える。
「私は山の中で生まれたからな。海というものが珍しかったから、余計にこういう場所が気に入っているのかもしれん」
「川のお魚は?」
「塩焼きにすると美味いな」
 冗談とも本気ともつかない顔でそんなことを言う。
「白昼は泳ぎが達者らしい。ちとうらやましい気もするな」
「じゃあ今度、ダイビングにでもいきましょうか?」
 サニーの言葉にレッドは小さく肩をすくめた。
「そういうことは気が乗らん…いくぞ」
 何度目のデートからだったか、レッドはごく自然にサニーへ手を差し出すようになった。
 サニーは置いていかれまいとその手を握る。
 アクリルでできた水槽のアーチをくぐり抜けた瞬間だった。
「おめでとうございます!あなた方が当アクアリウム1万組目のカップルです!」
 派手なファンファーレが流れ、くす玉が割れる。歩いていただれもが足を止めてふたりのほうを見る。
 当の本人たちはといえば、いったい何事が起こったのかすぐには把握できず、降り注ぐ紙吹雪の中で呆然と立ちすくんでいた。
「記念品をどうぞ。お名前は?記念の写真をお願いします。できればキスをしながら」

 我に返ったのはレッドが先だった。
「じょ、冗談じゃない!」
 いきなりサニーをお姫様抱っこすると脱兎の如く駆け出した。
 それでも野次馬とアクアリウムの職員が追いかけてくる。
 レッドはそのままアクアリウムに隣接している公園へ逃げ込み、あちこちの木へ飛び移り…姿を消したカップルを追いかける連中を遥か下に眺める枝の上でようやく一息ついた。
「な、なんなのだ、あれは」
「私たち、1万組目のカップルって言われてましたわ。あのままいたらどうなっていたんでしょう」
 レッドはサニーを枝に腰掛けさせ、自分もその横に腰を下ろした。
「決まっている。写真を撮られて新聞に載せられ、それを読んだ魔王や策士に小言を食らう」
「でも記念品をいただいてきちゃいました」
 押し付けられるままに受け取った包み。サニーはその包装を解いてみた。
「あら、きれい」
 それは赤と青の熱帯魚が入ったスノードーム。サニーが動かすと熱帯魚に雪が降る。
「ほら、レッドさま」
 レッドに見せると珍しくレッドは興味を持ったようだ。
「ほう…なかなか面白い細工物だな」
「ペーパーウェイトにはちょうどいい大きさですわ。レッドさまがお持ちになったら?」
 レッドはスノードームを受け取り、陽に透かして眺め…サニーに返した。
「私には似あわんだろう。貴様が持っていろ」
「あら。だってこれってふたりにもらったものでしょ?」
 ややあってからレッドは頭をかいた。
「…魚が2匹いるからいいだろう」
 サニーはスノードームとレッドを見比べ微笑んだ。
「じゃあこっちの青いお魚がレッドさまで…いえ、赤いほうかしら…」
「どっちでもよかろう。貴様の好きなほうが私でいい」
 サニーはにっこり笑ってスノードームを大事にバッグへしまった。
「さて、そろそろ日も暮れる…散々だったな」
 レッドは枝から下ろすために、再びサニーを抱き上げた。
「でも私はカッコいいレッドさまを見られて満足でしたわ」
 サニーはそう言って、自分を守ろうとしてくれた騎士に口付ける。
「不本意だったがな」
 レッドは不敵に笑いながら木を飛び移り始めた。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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