GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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HAPPY NEWYEAR

 いつもと変わらない朝のはずなのに、子供の幽鬼にはなんだかほかの者たちが生き生きして見えた。
 訓練や実験も今日と明日はないというし…。
「幽鬼」
 着替えを済ませてぼんやりとしていたらカワラザキが入ってきた。
「じいさま…」
「新年、おめでとう。ほら、お年玉だ」
 そう言って小さな袋をくれた。
 今まで新年なんて意識したことのない幽鬼は戸惑ってしまう。
「新年?」
「ああ、そうだ。新しい年が明けたんじゃよ」
「お年玉って?」
「大人が子供にあげる贈り物じゃよ。なんでも好きなものをお買い」
 そう言われても幽鬼の好きな本や植物はいくらでも手に入るし、これといって欲しいものはない。だからそのまま机の中にしまいこんだ。
 ふと、サニーのことを思い出す。
(あの赤ちゃんもお年玉もらったのかな…)
 少なくともこの本部で自分より年下なのはサニーだけ…幽鬼は温室から小さなランの鉢植えを持ってきた。
 エージェントに聞けばサニーは樊瑞の部屋にいるという。とりあえず樊瑞の私室を教えてもらった。
「おや幽鬼ではないか。新年おめでとう。ワシのところへ挨拶にきてくれたのか?」
 クリスマスの日から樊瑞は自分に優しくしてくれて、カワラザキの次に好きな人になった。
「あ、あの…赤ちゃんに、これ…」
 おずおずと鉢植えを差し出すと、樊瑞は微笑んで頭を撫でてくれた。
「そうかそうか。お前は優しいのだな…だが残念なことに今日はサニーはセルバンテスのところにいっておってな、よければ持っていってやってくれんか」
 あのにぎやかなおじさんはちょっと苦手だけど、そんなふうに言われると幽鬼は断れなくなってしまう。

「どうぞ、開いてるよ」
 セルバンテスの部屋を訪れ、先ほどのように訳を話すとセルバンテスも目を細めた。
「そうなんだ。きっとサニーちゃん喜ぶよ」
 ゆりかごの中のサニーをこっそり見せてもらったが、よく眠っている。
「起きたら真っ先に見せてあげようね…起きるまで待ってる?」
 幽鬼がうなずくとセルバンテスは異国の、不思議な香りのするお茶を入れてくれた。
 そうして初めて、幽鬼はまだセルバンテスに新年の挨拶をしていないことに気づいた。
「あ、あの…新年おめでとう…」
「新年?」
 セルバンテスは一瞬怪訝そうな顔になり、すぐに深くうなずいた。
「ああ、今日は新年か」
「知らなかったの?」
 素直に問うとセルバンテスは苦笑した。
「世界中が新年なんだろうけど、おじさんの生まれた国の暦では新年はまだ先なんでね…この本部にいると、普段と変わりないもんだから気づかないんだよ」
「おじさんの、暦?」
「うん、そう。おじさんの国の暦はちょっと違うんだ。だから本当に新年になったときには、おじさん以外気づかないんだよ。君と同じでひとりだけ違うというのは…寂しいねえ」
 もしかしたらセルバンテスはどこか自分と似ているのかもしれない。
 自分だけが特別という環境で、幽鬼は内に篭り、セルバンテスは陽気に振舞って寂しさを紛らわせる…そうなのかもしれない。
「おじさんの新年はいつ?」
「そうだね、もう少し先だね」
 幽鬼は少し照れくさかったが思い切って口を開いた。
「俺、そのとききっと、おじさんに新年おめでとうって言いにくるから」
 セルバンテスは一瞬きょとんとした顔になったが、やがて優しく微笑んだ。
「ありがとう幽鬼くん。その日は一緒に新年のお祝いをしようか」

 この日からセルバンテスは、幽鬼の中で3番目に好きな人になった。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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