GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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恋人がサンタクロース

 下級エージェントが集まる食堂がやけににぎわっている。
 偶然通りかかった幽鬼も足を止めた。
「騒々しいな…」
「あ、これは幽鬼さま」
 人ごみに顔をしかめながらものぞきこめば、サニーがサンタクロースの格好をしてエージェントの中心にいた。足も肩も丸出しの格好に再び顔をしかめる。
「サニーさまがエージェントたちに、とクリスマスのプレゼントを配っておられるのです」
 エージェントたちに囲まれているサニーの笑顔はまぶしく、陰鬱そうな自分に少しコンプレックスを感じる。
「ご苦労なことだ」
 それだけ言って、幽鬼は残りの仕事を片付けるべく部屋へ戻った。

 昨日の任務の報告書を書き、温室の花々の世話を終えたころにはもうすっかり陽が落ちていた。
 孔明が認めたためか、あちこちでエージェントたちがクリスマスのパーティをやっている。幽鬼の私室にも気を利かせたエージェントがクリスマスの飾り付けをしたようだ。
 小さな、しかし本物のモミの木にオーナメントが取り付けられ、任務で遠い地にいるカワラザキからのクリスマスカードがコルクのボードにピンで留めてある。
 テーブルの上にはシャンパンとグラスが置かれ、ホールケーキと七面鳥、それにオードブルが乗っており、皿の下に「メリークリスマス、幽鬼さま」とメモがあった。
「メリークリスマス、か」
 そうつぶやいてから幽鬼は全然メリーじゃないと思った。
 きっと今ごろサニーは、どこかのエージェントか樊瑞たちのパーティに招かれていて楽しくやっているのだろう。
 それでも…もしサニーがやってきたらと考え、この日のために用意したプレゼントをツリーの下に置き、自分で作ったクリスマスリースをドアの上にかけた。
 この位置だとサニーが入ってきたとき、額に当たるだろうかなどと考えていたときだった。

 カチャという小さな音に振り向けば、サニーが窓を開けて入ってきた。
「うふふ…メリークリスマス、幽鬼さま」
 サニーは呆気にとられている幽鬼を尻目に窓を乗り越える。
「煙突から入ろうとしたら暖炉が燃えているんですもの。だから窓からお邪魔しました」
「なぜ、煙突…」
「あら、サンタは煙突から入るものでしょ?」
 とりあえず幽鬼はサニーをテーブルにつかせる。
「遅くなってしまってごめんなさい。樊瑞のおじさまに、スカートが短いだの肩が開いているだのとお説教されていたものですから」
 改めてサニーの格好を見つめ、幽鬼は自分が赤面した。
「そうそう。幽鬼さまにクリスマスのプレゼントを」
 サニーが取り出した包みには、ルビーのカフスボタンが納まっていた。
 お返しにと幽鬼も包みを渡した。
「まあ、素敵なブレスレット!」
 銀の星の真ん中にアメジストが埋まっている。その銀の星がいくつもプラチナのリングに連なっていた。
「幽鬼さま、つけてくださいません?」
 幽鬼は言われるままにサニーの手を取り、細い手首にブレスレットを嵌めてやった。
 サニーはブレスレットをシャラシャラいわせながら目を細めてながめる。
 ややあってから幽鬼が口を開いた。
「その…ほかの者からパーティに誘われているんじゃないのか…?」
 いつものようにネガティブな発言…サニーはもう慣れてしまった。
「サンタはパーティになんか参加しませんの。いちばん好きな人にプレゼントを届けるのが仕事ですもの」
 サニーはいきなり立ち上がり、ドアのところへいってリースの下に立った。
「幽鬼さま、私、ヤドリギの下に立っているんですのよ?幽鬼さまならこの理由、おわかりでしょ?」
 悪戯っぽくウィンクすれば幽鬼の顔がいっそう赤くなる。
…ヤドリギの下に立った女性には、だれでもキスしていい…そんな言い伝えがあった。
 この部屋には幽鬼以外だれもいない…キスをする権利があるのは…。
 幽鬼はまっすぐにサニーへ向かい、肌もあらわなサンタクロースを抱きしめた。
 心の中で「メリー、メリー、クリスマス」とつぶやきながら。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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