GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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Nightmare

 幽鬼は瓦礫の下から這い出してきた。轟音へ目を向ければ国警のGR1が悠々と飛び去っていくのが見える。
 苛立たしく唇を噛もうとして…もうひとりの存在を思い出した。
 あわてて大きな塊をいくつかどけると、ここに隠れていたはずの…愛しい女の屍があった。
「サニー!おい、サニー!」
 骸は冷たく、バラ色の頬は青ざめ、ルビーの瞳は硬く閉じられている。
「う…」
 なによりも愛しく、大事にしてきたものが一瞬で消え去った。
「うわあああああっ!」

 絶叫にも近い声を上げて身を起こした瞬間、脇で花瓶の花を手入れしていたサニーが振り向いた。
「気がつかれましたのね…ま、あ…すごい汗」
 サニーは手近のタオルを手にし、幽鬼の全身に噴出した汗を拭おうと近づいた。
「俺は…いったい…」
「戦闘で手傷を負われて…骨折から発熱されたのですわ。麻酔も切れたようですわね」
 幽鬼は己の汗を拭うサニーの手を取ると、そのまま自分へと引き寄せた。
「きゃ…!」
「生きて…生きているのだな?」
 確かめるようにサニーの身体を抱きしめる。
「いけません。そんなに力を入れては…ああっ」
 サニーの身体が当たって、折れた肋骨が悲鳴を上げる。
 一瞬顔をしかめたが、サニーを離そうとはしなかった。
 ややあってからすべてを察したサニーは、そっと幽鬼の頬に手を当てた。
「怖い…いやな夢をごらんになったのですね…」
「ああ…」
「私が死ぬ夢?」
 答えなかった。
 答えたら、腕の中のサニーが消えてしまいそうな気がしたから。

「いやだ…BFが世界を征服しても、サニーのいない世界なら俺は…いらない」
「ちゃんと…ここにおりますわ。夢なんかではなく」
 幽鬼の腕から力が抜けた。
 サニーは幽鬼のベッドから離れ、サイドテーブルのトレイを手にした。
「十常寺さまにお聞きして、薬膳のお粥を作りましたの。少し召し上がりません?」
 食事などどうでもよかったが、サニーが笑顔で勧めるのでうなずいた。
 手を伸ばして蓮華を取ろうとしたがサニーは笑って首を振った。
 ひと匙すくって幽鬼の口元へ運ぶ。
「…つっ!」
 冷めない粥で唇を火傷した。
「熱かったですわね…ほら、これが現実の証拠ですわ」
「現実…」
 自分で吹いて冷ました粥を幽鬼の口へ運んでやる。
「悪い夢などお忘れになって。私は…ずっと幽鬼さまと一緒ですわ」
 薬臭い粥は少量で満腹になった。
「もう少しお休みなったらいかがかしら。大丈夫、私ついておりますから」

「幽鬼さま、朝食の支度ができましたわ」
 寝ぼけ眼でテーブルについた幽鬼に、エプロン姿のサニーが熱い紅茶を渡してくる。
「今日はいいお天気ですわ。お散歩にまいりません?」
 青い空、小鳥のさえずり…幽鬼は窓の外とサニーを見比べてうなずいた。
「ああ、うん…」
 これが…本当の【夢】なんだな…。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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