GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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あの娘(こ)は魔法使い

 潜水艇が浮かび上がり、ハッチが開いて残月が降りてきた。
「お帰りなさいませ、残月さま」
 残月のアシスタントを務めるエージェントと部下が出迎える。
「お疲れさまでございました。孔明さまよりたまっているデスクワークを片付けていただきたいと…」
 それがイヤで任務に飛び回っていたのだが、と残月は煙管に一服つける。
「わかった。ならばしばらく執務室にこもるとしよう」
 そう言って一番出迎えてほしい娘の姿を探す。
 ほとんど同時にサニーが駆け寄ってくるのが見えた。抱きしめようかと大きく腕を広げるより先、ウミネコの鳴き声に小気味よい音が混じった。
「…?」
 残月の頬に強烈な平手打ちを見舞い、軽くにらみつけてサニーは走り去ってしまった。
 あとには訳のわからない残月と呆然とするエージェントたちが取り残される。
「だれか…サニーによからぬことを吹き込んだか?」
 マスクの下から一同を見回せば、アシスタントたちが身をこわばらせた。
「と、とんでもない!それより…なにかお心当たりがおありで…」
「あるはずなかろう。いや…」
 そう言いかけて残月は口をつぐんだ。
 任務のためにデートの約束を何度か反故にしている。が、サニーがそんなことで怒るようには思えない。ほかに思いつくのは女性エージェントに仕事を命じた際、サニーに見られたくらい…それにしたところで些細なことだ。今ごろ怒る理由がわからない。
「ともかく誤解が生じておるのは間違いなさそうだ。解かねばなるまいな」
 苦笑しながら煙を吐き出したとき、アシスタントが素っ頓狂な声を上げた。
「ざ、残月さま、そのお顔は…!」
「私の顔がどうかしたか」
 差し出された鏡を見て愕然とする。
 打たれたときにはそれなりの痛みはあったがすぐに消えた。なのに…サニーの手型ががくっきりと浮かび上がっているのだ。
「なんだこれはっ!」
 大急ぎで執務室へ戻る。
 ところがその手型は、拭ってもマスクを変えても素顔になってみても消えなかった。
「魔法…か」
 そういえば駆け寄ってきたときサニーの唇がもごもごと動いていた。あれは呪文を唱えていたのだろう。
「サニーを呼び出してくれ」
「サニーさまは先ほど長期の任務に出かけられました。お戻りになるのは来週です」
 残月はそのまま椅子の中に座り込んだ…来週まで執務室を出ることはかなわないようだ。

 たまっていたデスクワークを終え、孔明から任務の要請があっても無視し、執務室へこもって」いたが一向に手型が消える様子はない。
「だれか…私が戻る前のサニーの行動を知らぬか」
「いつものように残月さまのご本を借りにいらっしゃったくらいで…」
「どれだ」
「こちらです」
 アシスタントが差し出したそれは、サニーが恋にあこがれるころから何度も読んでいた恋愛小説。
「ふーむ…?」

 週があけてサニーが任務から戻ってきた。
 大回廊を横切ろうとした瞬間、残月の姿を見て踵を返そうとしたが残月の動きは速かった。
「お、お離しになって!」
 サニーを抱き上げ、人目につかぬ場所へと運んでいく。
「そうはいかぬ。サニーが抱いている誤解とこの魔法を解いてもらうまでは離せぬな…いったい、なにを怒っている?」
 サニーは残月を見つめたままでポケットからピンクの封筒を取り出した。
「これ、ですわ。差出人のない恋文…いったいどなたからいただきましたのっ!」
「やはり、な」
 残月はサニーをおろすと優しげに微笑んだ。
「文字がもうかすれていたのではないか?」
「ええ。でも恋文とはわかりましてよ」
「よく見てみよ。それは…もうずいぶん昔にサニーが私にくれたものではないか」
 サニーは封筒から便箋を取り出し、何度も何度もながめた。
 おそらく…今まで残月に送った何百通にも及ぶラブレターの中の一通…すっかり忘れていた。
「ま…あ…それじゃ私…」
 そうなってくると恥ずかしさでいっぱいになる。少しすねた素振りで懸命に言い訳した。
「だ、だって残月さまはとても女性に人気がありますし、このような手紙の一通や二通くらいは…」
「サニーが思うほど私はモテぬのでな…さ、わかってくれたならこの手型を消してくれまいか。これのおかげで外に出ることもかなわぬ」
 優しく笑う残月にようやくサニーも微笑んで、手型の頬にそっと口付ける。お返しにと残月もサニーの頬に口付けた。

 さて翌日。
 やっと手型が消えて一安心したのも束の間、目覚めて洗面所に向かった残月が声を上げた。
「なんだ、これはっ!」
 頬にサニーのキスマークがついている…もちろん洗っても消えることはない。
「サニーに連絡を取れ!」
「サニーさまは昨夜より月面へ向かわれました。戻られるのは…」
 サニーのアシスタントの返答を待たずに通信を切った残月は、頬を押さえて小さくつぶやいた。
「あ、あの魔女っ娘め…戻ってきたらどうしてくれよう」
 もちろんそれは悪態などではなく…。

*Comment

 

ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
ええい、けしからん魔女っ娘め!
白昼様にたっぷりお仕置きされてしまえハァハァ
  • posted by アジ 
  • URL 
  • 2008.11/28 22:41分 
  • [Edit]

 

>アジさん
 その顔文字はとっても怪しいです(´∀`*)で、お仕置きはどんなものがよろしいでしょうか?って聞くとまた(;´Д`)ハァハァするのですねw 今度は残月のキスマークがサニーちゃんに…うわ、なにをするあsdfghjkl
  • posted by 姜ママ 
  • URL 
  • 2008.11/28 23:24分 
  • [Edit]

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
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