GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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部屋とYシャツと…

 サニーは樊瑞の私室を軽くノックした。返事はない。
 軽くノブを回せば鍵はかかっていないようで簡単に開いた。
 そっと室内に足を踏み入れ、机の後ろにある大きな窓にかかったカーテンを開いた。
 主のいない室内にたちまち光があふれ、冷え切った空気も暖かくなっていくような気がする。
 机の上には、執務室にあるのとはまた別の書類が山積みされ、樊瑞の判断を待っている。
 サニーは机の上には触れず、寝室へと続くドアを開いた。
 ベッドに眠った形跡はなく、ほんの少し上掛けが乱れている程度…ベッドに倒れこんで仮眠を取ったくらいの眠りだったのだろうとわかる。
 十傑集のリーダーであり、必要とあらば現場にも赴く樊瑞は多忙でなかなかサニーひとりのものにはなってくれない。
(そういえば最近は、私も任務ですれ違いばっかりだったな…)
 それでも暇を見つけては、樊瑞の私室を片付けにくるのが今は楽しみだった。
 ベッドの脇には二面の写真立てが置かれていて、片方には現在のサニーの、そしてもう片方には斜めに構えたアルベルトと幼いサニーを抱っこした樊瑞の写真があった。
(このときから樊瑞さまにお世話してもらったんだっけ…)
 現在と過去のサニーを見比べて、樊瑞はいつもどんなことを思うのだろうと考える。
 写真立てを元に戻し、ベッドのささやかな乱れを直してからワードローブを確認した。
 床に着替えたYシャツが無造作に置かれている。
 サニーはそれを拾い上げ、あちこちチェックした。
 白いYシャツにはたいした汚れはない。ただ…返り血らしきいくつかの斑点をのぞけば。
 口紅のひとつもついていたらシャツを見せてとっちめてやるのに、とサニーは苦笑する。
 もっとも樊瑞はそんな男ではないが。

 長くあっていないせいか、不意に寂しさがこみ上げてきてシャツを抱きしめた。
 記憶に残るアルベルトはいつも葉巻の匂いをさせていた。
 しかし樊瑞は…男の匂い、とでもいうのだろうか。決して不快ではない、日向臭い匂いがする。
 しがみついた腕やたくましい胸が思い出され、サニーはそのままシャツに顔をうずめた。
 弾かれたように顔を上げたのは、隣室から漂ってくる人の気配のせい。
 それがとてつもない殺気だと感じるのとドアが開いたのはほぼ同時だった。
「…サニー?」
「あ、おかえりなさい樊瑞さま」
 先ほどまでの殺気は消え、樊瑞は穏やかな微笑を浮かべた。
「ごめんなさい、お留守のあいだに入ってしまって…」
「なんの。掃除にきてくれたのか」
「ええ。私のほうが先に戻ったようですから、お掃除とお洗濯にと思いましたの。でも、お掃除はする必要がなさそうですわね」
 樊瑞は軽くサニーの肩を抱き、ベッドに腰掛けた。
「エージェントに任せておけばよいぞ…だが、今は掃除は勘弁してくれ。少し眠りたいのでな」
「お休みになっていらっしゃらないのですか」
「いろいろ忙しくてな」
 サニーは樊瑞の横に腰を下ろし、悪戯っぽく笑って自分の膝を叩いた。
「よろしければ、どうぞ」
 樊瑞は少し怪訝そうな顔になったが、すぐにその意味を理解しサニーの膝に頭を乗せた。
 数分も経たないうちに寝息が聞こえる。

 本来の樊瑞は殺気を湛えた十傑集リーダー、だがサニーの前では優しいひとりの男なのだ。
 サニーは樊瑞の身体に上掛けをかけ、シャツにあるものとは多少違った樊瑞の体臭を感じていた。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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