GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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恋に関するいくつかのお話

 BF団本部の中央には巨大な人造湖がある。
 サニーはひとり、その湖にボートを浮かべていた。オールは持たず、風が流すに任せたままで。
 秋の日の暖かい陽気のせいか、いつしか眠ってしまっていたらしい。
 ボートを叩く水音で目を覚ましたサニーが起き上がると、だれもいなかったはずなのに目の前に見慣れた男がいた。
 膝の上に広げていた本はページがめくれて、どこまで読んだのかわからなくなっている。
「ずいぶん流されていたな。オールもなしで中央まで流れては戻れぬぞ」
 残月は自分で持ち込んだオールをこぎながらそう言った。
「かまいませんでしたの…だって私、失恋してしまいましたから」
 風に髪をかき上げるサニーの言葉に、残月が気色ばんだように見えたのはサニーの気のせいだろうか。
「驚いていらっしゃいますの?私だって恋のひとつやふたついたしますのよ」
「いや、それに驚いたのではない。サニーを振る男がいたことに驚いているのだ」
 サニーは読みかけの本をあきらめて閉じた。
「私は古臭いのかもしれませんわね」
「ほう、古臭いとはどういう意味かな」
 残月はオールをこぐ手を止め、愛用の煙管に一服つけた。

「賭けに出てみましたの。電話やメールではなく、ひと昔前のようにお手紙をしたためて…この場所でお待ちしておりますと。でもその方はいらっしゃいませんでしたの」
「なるほど。それで失恋した、と」
 サニーは一転、明るい表情になると小さく唇を突き出してみせた。
「本でも読んで時間をつぶし、流されていれば私の気持ちも流れるかと思いましたのに、残月さまが思い出させてしまわれて」
 ややあってから残月はわずかに唇を歪めた。
「任務を終えて本部に戻ってきて、そこでようやくサニーに貸した本がなんだったかを思い出したのだ。私は同じ本を何度も読み返すほうではないのでな…できれば手紙はページのあいだではなく、私の机の上に置くべきであったぞ」
 煙管を突きつけられサニーが微笑む。
「ですから賭けでしたのよ。残月さまが私の気持ちに気づいてくださるかどうか…」
「む…このような判じ物は苦手でな。率直に言ってくれたほうが助かるのだ…ならば今度は私がサニーに賭けを仕掛けてみるか」
 そうしてサニーの膝にある本へ目をやった。
「ずいぶん待たせてしまったか?」
 サニーは本を脇へ置き、笑いながら首を振った。
「いいえ、ほんの100ページほどですわ」

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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