GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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恋に関するいくつかのお話

 サニーは自分の執務室の裏手にある、小さな墓標の前に立っていた。
「衝撃のアルベルト」と彫られたそこにはなにも眠ってはいない。樊瑞が孔明の反対を押し切ってエージェントを総動員し、ようやく見つけたアルベルトの壊れたモノクルが埋まっているだけだ。
 それしかないとわかっていてもサニーにとってこの場所は特別であった。
(お父さま…)
 返ってくることのないテレパシーを送っていると、不意に頭上で葉擦れの音がし赤い仮面の男が墓標横の木から下りてきた。
「あらレッドさま。お珍しいこともあるのですね、私のところへいらっしゃるなんて」
「フン、気まぐれに散策していたら父親の墓の前でしょぼくれている娘を見たのでな、泣き顔を嘲笑ってやろうと思っただけだ」
 散策にしてはひどい遠回りだ。
 サニーはにっこりと笑った。
「またそんな嘘をおっしゃって。本当は私が落ち込んでいるかもしれないと思って、慰めにいらしてくださったのでしょう?」
 一瞬、レッドの頬が紅潮したように見えた。
「ば、バカを言え!なぜ私が貴様なんぞを…!」
 レッドが素直な性格でないことはサニーも重々承知している。
「あら、お照れにならなくてもよろしいのに…」
「ふざけるな!」
 ふいっと顔を背けるレッドをサニーは引きとめようとした。
「せっかくいらしてくださったのですからお茶でもいかがですか?おいしいナッツのマフィンがありますの」
 この男の操縦法をサニーは知っているのだ。

 秋の陽の中、ふたり掛けのテーブルには紅茶ポットとティーカップ、それにマフィンの入ったバスケットが乗っている。だがレッドは趣味のよいそれらには目もくれず、そっぽを向いたままマフィンをいくつも平らげていた。
「あまり急いで召し上がると喉に詰まりますわよ」
「うるさい」
 サニーはそっとバスケットをどけ、自分の手を置いてみた。
 レッドの手がマフィンを探って宙をさまよいサニーの手に触れる。それがサニーの手であるとわかった瞬間、レッドは電流でも流れたかのようにあわてて手を引っ込めた。その様子がおかしくてサニーはくすくす笑う。
「き、貴様といると調子が狂うわ!」
「だってレッドさま、私のほうを見てくださらないんですもの。マフィンならここですわ」
 レッドは今度はサニーに向き直り、テーブルに肘をついてサニーに指を突きつけた。
「いいか。貴様がなにを勘違いしているか知らないが、私は貴様になど興味はないのだ」
 笑顔だったサニーの表情が沈んだものになる。
「ごめんなさい…レッドさまが訪ねてくださってうれしかったものですから…また、幼いころのようにからかいにきてくださったのかと…」
 そのころよりサニーはずっと美しくなり、憂いを帯びた顔はレッドですら息を呑むほどだ。
 だからつい本音が顔を出してしまった。
「い、いや…そう落ち込むな。貴様は笑っていたほうが…」
 そこで自分がなにを言おうとしているか気づき、言葉を切って代わりにハンカチを差し出した。
「お優しいのですね」
「バカを言え。私が優しかったりなぞするか。貴様だか…」
 ますます泥沼に入っていきそうで…レッドはカップに残っていた紅茶を一気に煽った。
「お友だちから始めません?」
「友だちだと…むぅ…」
 憮然とした表情でレッドが微笑むサニーを見つめている。

 サニーは本当にこの男の操縦法を心得ているのだ。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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