GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

BLUE MOON

 任務から戻ってきた樊瑞を待っていたのは、例の男を診ている医師のひとりだった。
 ヘリの爆音の中、医師が樊瑞に何事か耳打ちする。
「わかった、すぐいく」
 樊瑞は同行のエージェントに指示を出し、そのまま本部内の医務室へと向かった。
 樊瑞が連れてきた男…ヴァシュタールの惨劇によりすべてを失った男はようやく快方に向かいつつあるというのに、ベッドを抜け出してジムへいこうとしていたという。
 軽くノックをしてドアを開けると、男に付き添い血圧や点滴の様子を見ていた医師が恭しく頭を下げる。
 ベッドの上の男は、まだ傷跡も生々しい裸の胸を上下させて荒い呼吸をしていた。
「無茶をしたそうだな」
 樊瑞が問いかけるようにそう言えば、医師がそのあとを続けた。
「昨日から歩行訓練を始めたばかりです。それがいきなり…」
「私はこんなことをしている場合ではない!ただ…無為に寝ている場合では…」
 男はいきなり起き上がり樊瑞に食ってかかる。医師が強い口調で嗜めた。
「君!この方は十傑集リーダーの混世魔王樊瑞さまだぞ。君のような新参者がそのような口をきける相手では…」
「よい、かまうな」
 樊瑞は医師を制し、部屋を出ていくように命じた。
 ふたりきりになり、樊瑞は改めて男に尋ねる。
「なぜ、そのように思った?」
 男は目を閉じたまま苦々しそうに答えた。
「意識を失っていたとき…夢、かもしれぬが少年にあった…その少年が、早く自分の下へこいと…そう言ったのだ」
 樊瑞は腕を組みおもむろに口を開いた。
「ビッグファイアにあったのか…ならばビッグファイアは貴様を認めたということだな」
「ビッグ…ファイア?」
 不思議そうな声に樊瑞は苦笑する。
「ビッグファイアのことはいずれ話そう。今はただ身体を労わることだ」

「労わる、だと?」
 男が苛立った声になった。
「この見えぬ目、動かぬ身体が、労わればどうにかなるというのか!」
 事故のために色素を失った銀髪を振り乱し、それ単体ではものを見ることのできぬ海の色に似た瞳を向けて樊瑞に問う。
「今、その目が見えるようになるレンズを開発させている…焦っても始まらぬぞ」
「…つっ…!」
 発熱しているところに激昂したためか、男は突然うめきベッドに突っ伏した。
 背中から腰へ続く筋肉のライン…傷が開いたのかうっすらと血がにじんでいる。
 樊瑞は医師を呼ばず、そのまま男に覆いかぶさると傷に軽く舌を這わせた。
…なぜ、そんなことをしたのか、自分でもわからない。だが男を落ち着かせるには十分だったようだ。
 男の脇に置かれた樊瑞の手を男がつかんだ。
「どうした?」
 ややあって枕越しにくぐもった声がした。
「しばらく…こうしていてはくれまいか」
「不安か」
 また沈黙。眠ってしまったかと思ったら返事があった。
「うむ…」
「案ずるな、ワシがおる」
 頼むというように手が握られた。

 男が眠ってしまったのを確認してから樊瑞は外へ出た。
 あの瞳の色は海…ではなく空の色に似ている。ぬけるように青い空の色だ。
 そして色を失った銀色の髪。あれは雲ではなく…
「月の色、か」
 樊瑞はひとりそうつぶやき、わずかに唇を歪めた。
「残月、という名も悪くないやもしれんな」

*Comment

お礼 

>10日のまゆきさん
 うわわっ!申し訳ありませんでした。一応アラフォーの管理人でございます(ということはあの同人誌を書かれた人たちはさらに上…)受け攻めどっちつかずの書き方をしていますが、これがいつまで続くか…でも、残月はあまり声とか出さない人のような気がしますね~。これからもがんばりますのでこそこそでなく堂々といらっしゃってくださいませw
  • posted by 姜ママ 
  • URL 
  • 2008.07/11 00:58分 
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Menu

FC2カウンター

プロフィール

まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

最近の記事

フリーエリア

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。