GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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メールでおしゃべり 再び

 夏の日差しすら差し込まないそこは、日光による本の劣化を防ぐために残月が設えたもの。
 ひんやりとしたそこで読書に勤しむのはサニーも大好きだった。
 お互いに押し黙ったまま文字を目で追っていくだけの時間を不意に壊したのは、携帯の軽やかな着信音だった。
 サニーはあわてて着信音を止めたが残月の表情は険しくなった。
「ご、ごめんなさい残月さま」
「このような場所に携帯は持ち込むべきではないな…だが、魔王から緊急の連絡もあるやもしれぬゆえ仕方ないといえば仕方ないが。魔王からか?」
 サニーは携帯を開き送信先を確認して…かすかにため息をついた。
「どうした?」
「いえ…」
 それでも尋常ではないものを感じ、残月は手を差し出す。
 サニーは素直に携帯を渡した。
「やあ、俺俺!直系だよ~ん。今、なにしてんのかな?昨日はお菓子、ありがと(はぁと)アレ、マジ美味かったって!なんかレッドとか血風連にやるのがもったいなかったくらい!また作ってくれる?なぁんて俺、マジやばいやつっぽくね?」
 普段のイメージとのあまりにもかけ離れたメールに、思わず残月も顔を覆う。
「サニー、その…直系はいつもこのようなメールを送ってくるのか?」
「はい…お暇なときには、私が返信するより先に、たくさんのメールを…」
 日頃が無口だからメールで鬱憤を晴らしているのだろうか。
「残月さまは、怒鬼さまからのメールを受け取っていらっしゃらないのですか?」
「ない。そもそもあやつとそのような付き合いはしておらぬ。しかし…このようなメールばかりを四六時中受け取っていたのではサニーも困ろう。一度これは魔王に知らせるべきであるな」

 その日のうちに、怒鬼のメールについて樊瑞から問いただされたのはレッドだった。
「ああ、衝撃の娘か…あのガキが携帯を持ったことで私へのメールが半分ほどになってな。ありがたく思っていたところだった」
「あのメールはすべて怒鬼が打ち込んでいるのか?サニーに送ってくる量は半端ではないようだが」
「さあ、そこまでは知らんな」
 次に呼び出されたのは血風連。
「お前たち、まさか怒鬼の命令でメールを代筆してなどいないだろうな」
「滅相もございません」
 全員が声をそろえて樊瑞に反論する。
「怒鬼さまは話されるのが苦手ゆえ、めえるをこよなく愛されておられるのです」
「ではレッドやサニーに送っているメールは、すべて怒鬼が打ち込んでいるのだな?」
「我らにも見えぬほどの指の速さでめえるを打ち込んでおられます」
 樊瑞の深い深いため息が執務室に満ちた。
 最後に呼び出されたのは当の本人。
「よいか。メールをするなとは言わぬ。だが時と場所、それに回数を弁えるのだ」
 懐に入れた怒鬼の手がかすかに動いたと思った瞬間、樊瑞の携帯が鳴り響いた。
「えーっ?何で何で?俺なんか迷惑かけた?つか、メールダメって、マジありえなくね?それダメって、俺にどうやって気持ち伝えろっての?」
「い、いつの間に…!」
 最新機器やメールの苦手な樊瑞にとって、これだけの文を打ち込むのは軽く30分くらいかかるはずで…それが驚きを増したようだ。
「気持ちを伝えたければ話せばよかろう!」
「でも俺、人前だと上がっちゃうっつの?話すの苦手だし。つか、声の出し方忘れた」
 表情ひとつ変えずにこれだけのことをメールで伝えてくる怒鬼に、樊瑞のため息はさらにさらに深いものとなった…。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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