GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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恋に関するいくつかのお話

 本部へ戻ってきたヒィッツカラルドは小さく舌打ちした。
 敵との間合いが近すぎたか、ご自慢の白いスーツの右袖口と手に返り血がついている。
 あんな老いぼれた肉体の割に、吹き出した血はずいぶん多かったようだと唇を歪め、ハリアーを降りた。
 本部内へ足を踏み入れたとたん、綺麗な娘が駆け寄ってきた。
「おかえりなさい、ヒィッツカラルドさま」
 サニーは幼いころと変わりなく、屈託のない笑顔をヒィッツカラルドに向ける。
「ただいまお嬢ちゃ…」
 あのころよりは少々重くなったが抱っこでもしてやろうかと手を出して、汚れを思い出して引っ込めた。
「どうかなさいましたの?」
 自分たちがどのような組織にいるか、サニーも十二分に承知しているはずだ…そうはわかっていても、この血に汚れた手を差し出す気にはなれない。
 しかしサニーに目ざとく見つけられてしまった。
「まあ、血が!お怪我を?」
「いや…このヒィッツカラルド、怪我などしないさ」
 そう聞いてサニーの表情が一瞬こわばった。
「返り血、というものなのですね」
 それからハンカチを取り出し、ヒィッツカラルドの手をとった。
「よせ、お嬢ちゃん。もう乾いているし、それに」
「それに、なんですの?私はヒィッツカラルドさまの手が汚れていてはいやですわ」
「やめるんだ!」
 手を振り払い、思わず出た大きな声にサニーはヒィッツカラルドを見つめる。
 その目から大粒の涙がこぼれないことにヒィッツカラルドは少し安心した。
「すまない。大きな声を出した」
「いいえ。ヒィッツカラルドさまのお考えはわかっているつもりです」

 サニーはもう一度ヒィッツカラルドの手をとった。
「私を気遣ってくださっておいでなのでしょう?でも、私ももう子供ではありませんからヒィッツカラルドさまの指が、どのようなものかは存じてます」
「なら、話は早い」
 ヒィッツカラルドはサニーに捕らわれたのと反対の手を出した。
「私はお嬢ちゃんだって切り裂いてしまえるような男だ。そう、私の意思でなくともついうっかりと命を落としたものは少なくない…私の母親のように」
 サニーは少し考え、両手でヒィッツカラルドの両手を包み込んだ。
「これではいかがでしょう?こうしてヒィッツカラルドさまの手を包み、いつもつないでいれば指を弾くこともお出来になりませんわ」
 にっこりと笑うサニーにつられ、ヒィッツカラルドも苦笑した。
「かなわんな、お嬢ちゃ…いや、もうお嬢ちゃんと呼ぶのは憚られるか」
 そうしてヒィッツカラルドはサニーの手から両手を抜き取り、今度は自分がサニーの手を包み込んだ。
「サニーの手に私の手はあまるだろう。私がサニーの手を包んでいたらどうかな」
 サニーは自分の手とヒィッツカラルドを交互に見つめ、小さく頬を赤らめた。
「改めてお願いしよう。私と手をつないでいてくれるかね?」
 ヒィッツカラルドの言葉にサニーはうなずくことしかできなかった。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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